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【新体道極意】証光・上げ下ろし<2>

【新体道極意】証光・上げ下ろし<2>

【準備とクールダウン】

 この稽古は一時間を超えてくると体を壊しやすい。それだから、下半身をよくほぐして、稽古に挑み、稽古後はクールダウンとか体のメンテは欠かさないほうが良いと思う。

 開放系の稽古は素晴らしい効果はあるが、気をつけないとあっという間に体を壊す。


【結界】

 稽古前に自分なりの礼法と結界をおこなうと全く稽古の質が変わってくる。稽古後の礼と結界解除も忘れずに~。


【時間・空間】

 時間はいつも決まった時間、場所も全く同じ場所でやると、稽古の進展が全く違ってくる。これは面白いとこだが、同じ場所でおこなうと場が出来てくるとか、同じ時間で行うと生命のリズムが活性化されるとか、様々な理由があるのだろう。

 場所は、見晴らしの良い高台など”外”がベスト。家の中とは全く効果が違う。ただし人から見られると邪魔が入ることも。。。私も警察、子供、犬、浮浪者などなど、思いがけない邪魔が入った。

 時間は早朝や夕方、深夜が良いと思う。

【稽古時間】

 時間は、プロを目指すなら1時間半を越えないと、あまり意味が無いかもしれない。徐々に時間を延ばさないとあっという間に腰を壊すだろうが。。。30分とか40分とかで”証光”やってま~すなんて、実は言えないところもあるのである。

【無限へ引っ張られる】

 これをやっていると、「無限のほうから引っ張られる」とか「木刀の端を持たれて向こうからひっぱられる」という感覚が出てくる。それなら、始めからそういう感覚をつくってけば早いのだろう。

 また、天と地を逆転にした「上げ下ろし」とか、全方向へ(阿修羅の如く)の「上げ下ろし」だとか、ちょっとした転換と発想で、スッーと気持ちが開かれていく。

 
【イメージ】

 上げ下ろしや証光は、始めは光の柱がまっすぐに天に伸びていく、水平線に伸びていくのをイメージした方が私は良いと思っている。

 なぜなら、イメージ力が練られるのと、型が正しい方向へ向いやすいのと、後々、後進を指導するとき、これを体得しておくと指導しやすくなることがあると思う。

 指導者によって考え方が違うと思うが、私は、断然、始めはイメージを創って行ったほうが良いと思っている。

 もちろん、慣れてきたらイメージなど要らないし、自然にそこから開放されるだろう。

【感情の流れ】

 この型をやってると、もう様々な感情がとめどもなく出てくる。静まったと思ったらまた出てくる。

 その一連の流れ、自分の感情の流れのパターンも見えてくる。

 それに流される必要はない。

 あー来た!来た!と思えば良い。

【辛さの流れ】

 始めはかなり辛いと思うが、「山葵のツーンと辛いのを耐える如く」続けていればすぐに収まってくるものである。辛さのパターンみたいなものも見えてくる。

 辛くなったら、とにかく、何も考えないで無限へ無限へ伸ばすこと。

 痛さや辛さも無限へ向ってひたすら解放、開放、解き放つ!

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