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【集中から融和へ】
【集中から融和へ】
▼友人を朝6時から待ち合わせ場所に車で送ってあげた。学校開始まで時間ある。学校から20分ほどの滝に向かった。
▼滝は周囲を巨石に囲まれてる。その裏は洞窟になっている。朝から数人の方が洞窟の中で儀式をしてた。自分は静かな雰囲気で滝行を楽しみたい。滝場に儀式のサウンドが裏から響く。
もう一つ下の滝に向かった。
▼下方の滝は、ワンバンドして流れる。乾季は3−4mほど岩を這いつくばり登らないと滝行が出来なかった。一度、自分は他の滝場で岩場から3mほど落ちて十三針塗ったことある。
▼ちょっと迷ったが、気づけばもう既に泥でヌメる岩場を這いつくばり登っていた。求める稽古人の性質だ。頭で考える前に行為に出てしまう。
▼途中で頭で考えては阿呆だったと思った。それでも慎重に岩にしがみ付き登り、滝の落ちる1畳ほどのテーブル状の岩場にたどり着いた。
▼意外に凸凹してる岩場。苔むしてる。滝の中心に入ると圧力で滑って、真っ直ぐ下に落ちないかと不安となる。ゆっくりお尻と両手を使って確かめつつ、慎重に慎重に滝の下に入った。
直ぐ下は崖っぷちー。
▼さて、4月下旬はカトマンドゥ盆地は暑い。最高気温は30度前後。最低は15度前後だろう。しかし、滝の中は峻烈だった〜。シヴァプリ山2732mから流れる。
冷たいこと〜!
▼冷たさと落ちる危険。集中は自ずと増す。トラウマもある。すると厳寒の滝行の如く深く入ってけた。なんとも水が清らかで柔らかくなっていく。最後は、上下右左が消えていく。時間も消えていく。
水と光と融け合ってく如く。
▼入滝後、自分の感覚はすっかり変わってた。周りの自然、木々、光、鳥の囀り等。周りから清浄な気が流れ込んでくる。さっぱりとした清浄さ。なんとも清々しい!その清浄さといったら、も〜う半端ないー。
▼何よりも滝場だけでなく、この周りの自然、村、人々と溶け合っている。ここの村と自然が身近も身近に感じる。岩を触っても愛おしい。地元人の目線で周りを眺めてる。
既にもう当たり前も愚かに感じている。
▼向こうの遠くの家から村人がこちらに視線を向ける。するとフッと自然に絶妙な間合いで感じられる。瞬時にパッと当たり前に振り返ると向こうは目線をサッと逸らす。
▼なんとも言えない一体感である。のどかで安心感に包まれている。そのスローリズム。どこまでも人々は呑気でのんびりしているのであった。
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