くふう?ハヤテ?ベンチャーズ?

お雑煮の出汁はもちろんカシミール

 パ・リーグの長い暗黒時代に、通でない人にも楽しみ方を与えてくれたコミック&アニメがありました。『がんばれ!!タブチくん!!』です。
 作者のいしいひさいちは、当時大人気のコミック漫画家。いしいさんの「東淀川大学」とどおくまんの「南河内大学」は、僕の中で関西の大学は楽しそうだというイメージを膨らましてくれました。
 そのいしいさんの描くプロ野球の世界は、当時人気の巨人や阪神ではなく、西武やヤクルト、時々他のパ・リーグチームというあくまでもサブカルで反主流派とでも言うべき位置づけでした。
 今でもドーナツブックスなどを読み返すと結構笑えるネタがあって、断捨離しがたい本の一つとなっています。

 さて、今年のプロ野球のマイナーな話題として、二軍のリーグに2チーム新規加入が誕生したことでしょう。
 新潟に「オイシックス新潟アルビレックスBC」、そして静岡に「くふうハヤテベンチャーズ静岡」。オイシックスは企業名としても知名度があり、アルビレックスという名前もJリーグで知られており、一度リクシルが新潟にプロ野球をちうことで盛り上がったこともあり、ここまで4勝8敗で8球団中7位。敢闘していますね。
 一方のくふうハヤテは、2勝14敗で最下位(ちなみに首位はオリックスで10勝0敗! 二軍ですが)。心配になってきます。
 もし僕がくふうハヤテの関係者だったら、はじめから強いチームにするのは難しいので、負けても愛されるチームにしていきたいですね。
 その方法としてのモデリングは、タブチくんのようなメディアミックスではないでしょうか?個々の選手の特徴を洗い出し、監督やコーチ、オーナーのキャラクタライズ、ライバル球団も面白おかしく描き、合間に静岡名物も織り込んで、楽しそうな世界観を作っていく。you tubeやTik Tokのようなレッドオーシャンで仕掛けるのではなく、あえての4コマ漫画誌や地元新聞とかで、コツコツやってはどうでしょうかね?
 先日もNHKで放送してましたが、福田秀平(元SB、ロッテ)や倉本(元DeNA)が寮生活して、洗濯機の順番待ちで大騒ぎみたいな光景は笑えました。首脳陣もGMの山下さんのつるピカネタや、やたら「君らは昔の近鉄よりマシやで」と語る赤堀監督、巨人の松井、高橋、阿部に広島江藤、鈴木誠也は全部わしが育てたと豪語する内田打撃アドバイザーとかキャラは揃っています。嘘でもいいから、時々菊川怜が試合見に来るとかも。
 せっかく新チームができてスタートが肝心なのに、特に何か仕掛けがあるような印象も無いので、余計なアイデアですが思いつきました。力入れずにシンプルに『がんばれ!!タブチくん!!』くらいのゆるいもので、是非。

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