見出し画像

地方のタイムリミットを知ったら、尻に火が付いた

2021年のたしか2月だったと思います。 本願寺の総合研究所っていうところが企画した、最後まで心豊かに生きるためにっていうシンポジウムがありました。。
その頃は、コロナ禍でしたからZOOM開催でした。おかげで屋久島にいながら京都の研修に参加できましたので、なんともありがたい時代になったなぁと思ったことを覚えています。
3人のご講師の発表されたのですが、その中のお一人、日本総合研究所の紀伊信之さんが、教えてくださったことにハッとさせられました。

日本の人口動態を説明されておられたのですが、人口動態予測によると、2100年の頃には、日本人の人口は4000万人台になると言うのです。


地方から人がいなくなるわけじゃなく、そもそも日本人が急激にいなくなる

内閣府HPより


この予想には何パターンかあるらしいのですが、そのうち一番最低の、少子化対策がうまくいかなかったよっていう予測は、およそ80年後には今の3分の1ほどになっているそうです。
紀伊先生が言うには、毎年いろんなリサーチ会社がいろんな予測を立てるんだけれども、 ほぼこの人口動態に対しては変わらない、毎年変わらないから、おそらくこうなるだろうと言われていますっておっしゃっておられました。
「自分の集落の存続とか、そんなレベルじゃないんだ」と、初めて地に足がついた気がしました。
こんな話をすると、「80年後に自分は生きてない」と言う人がいますが、そういう話じゃないんです。今からそこに向かって社会が変化していくということを想像しなければいけないんです。
働き方、生活の仕方、あるいは自分の暮らす場所、 土地やて建物などの資産はどうなる?そういったものまで、大きく変わっていかざるを得ないんだなっていうことを知ったわけなんです。

地方のタイムリミットがあった

それから私は、今から何が起こるのかっていうのを調べるようになりました。 その時に見つけたのが、木下斉さんのnoteでした。
それによると、地方の タイムリミットはあと15年って書いてあるんです。あと15年の間に一体何が起こるか。
(その記事のリンクを貼りたかったけど、記事を見つけ出せなかった)

今、地方っていうのは、高齢者がいて、生きているというだけで国から年金が支給されます。年金が支給されたら、 地方にお金を持ってる人が増えます。その人たちが地方でお金を使ってくれます。それで、地方経済が回ります。
ある調査によれば、スーパーの売り上げはサラリーマンの給料日よりも年金支給 日の方が高いというデータがあるらしくて、地方経済には年金受給者の 経済活動っていうのは大きく影響しています。
あと15年後まで潤沢で、15年後にスパッとそこで途絶えるわけではなくて、緩やかに人口が減っていきます。 特にお年寄りは1人では暮らせない場合が多いですから、都会の 子供たちを頼って引っ越していくとか、施設に入るとか、入院するとかってなると、あと15年などと言わず、もっと早く タイムリミットが来ることになります。あと10年ぐらいの間に、地域の経済活動が止まってしまう事態が想定できたんです。

衰退も想定内

仏教ではこれを諸行無常という言葉で示してあり、あらゆる事象は変化し続けるものだと認識しなければなりません。
「生あるものはかならず死に帰し、盛んなるものはつひに衰ふるならひなり」と言いますし。
人が生まれたり死んだり、新しい文明が出来ては滅ぶというのは、いたって自然の摂理であります。
ものすごい文明のあったエジプトであっても、盛んな交易があったシルクロードの町であっても、やはり時代とともに、人々の生活の変化と共に、役割を終える。そんなことは常々あることです。

何も持たずに生まれて来て、何も持たずに死んでいくのなら


だけれども、何か自分の人生においてここでチャレンジしてみてもいいんじゃないか?
何も持たずに生まれて来て、何も持たずに死んでいくのだったら、もともと失うものなどないんじゃない?
そんな気がしたので、私はできることを探すことにしました。
そして、この2年後に起業することになるのです。

地に足がついたら、何か一日でも早く動き出さなきゃと、ケツに火がついた感じがしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?