地域のお祭りに参加して気づいたこと。
食品加工場が稼働し始めて3か月が経過しました。
まだまだ手探りですが、確実に認知度は上がってきているし、協力者にも出会えています。
なにより、スタッフのスキルやモチベーションがたった3か月で格段に向上しています。
スタッフがやりたいことやったらいいじゃん
私は人ごみが大の苦手でした。
特にお祭り。人がたくさん集まる場所に特に用事が無いのです。
用事が無いのにその場にいるのは、どれだけにぎやかな雰囲気であっても退屈してしまうのです。
でも好きな歌手のライブとかは気分上々で行きます。
大事な用事だから。
先日、その、人が多く集まる祭りにスタッフから出店したいと申し出があったのです。
祭りは「平内海中温泉祭り」
20年以上続いていて、屋久島の祭りでも人が多く集まる方の祭りです。
ま、僕は行かなくてもいいか。。。と半分そんな気持ちでOKの返事をしました。
でも、初めての参加ですし、申し込みや打ち合わせや準備など、代表が行った方がいい場面が多くあります。そういうところはちゃんと行きます。
結果、祭りは感動だった
祭り当日。
僕は所用で遅れて行きました。
会場に着いたのが20時頃。
人の多さにびっくりしました。
自分の出店ブースを目指して歩いていると最近仕事を通じて知り合った人が「こんばんは。お久しぶりです。いま1300人ほど来たみたいではす」と教えてくれました。
「1300人…すごっ❗」と思いながら歩いていると、一人の女性が話しかけてきました。
何年前かわからないくらい遠い過去にどこかで会って、挨拶程度はしたかな…くらいの高校時代の同級生でした。
祭の雰囲気もあって、店の宣伝もしなきゃと思い、いつもの何倍も話しました(といっても3分程度)。
店番していると今度は友人の奥様が「事業始めたんだってね」と話しかけてきてくれました。
少し近況報告をしあって「じゃぁまたね」と別れました。
他にもめったに会わない人や、普段会っても共通の話題があまり無い人とも話すことができました。
ふと見ると、目の前には楽しそうに談笑する人たち、ハグしている人たち、ステージ衣装で慌ただしく歩いていく人たち、その人たちがたくさんの出店で食べ物や飲み物を買って手にもっている。
ほんの数時間だけどここに一集落が誕生し、自由にあちらこちらで同窓会のようなものができては解散し、またできては解散しているみたい。
だれも眉間にシワを寄せて険しい表情なんてしてないし、暑さも気にせずお祭りを楽しんでる。
お祭りって、地域のお金の循環や、出会いの場などの効用は聞いたことあったけど、懐かしい友人や普段話さない知り合いとも会話ができる不思議な場の力があるのですね。
だからお祭りに行きたくなるのか~。
学生時代、京都に住んでいる頃PL花火大会に片道2時間かけて行ったことがありました。花火のライブ感は良かったけど、一度見ればいいかな。田舎の祭りはまたそれとは違う楽しみ方があるし、プログラムも田舎コミュニティにしっかりフォーカスして作ってありました。
20回以上試行錯誤を繰り返している結果ですね。
スタッフの申し出にOKを出したら、また来年人ごみに行く理由ができちゃった。
出店の準備や内容には、次に活かさなければならない色々な気付きはありましたが、それはまた別のはなし。