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Photo by
makotonakayama
縁
縁とは何だろう。運とは少し違う気がする。
神様がいるとしたら、彼女はどちらを選ぶだろうか。
賭博師が賭けるとしたら、彼はどちらに身を委ねるだろうか。
心を言葉にする。絵にする。音楽にする。
人の心の安らぎはそんなところにあるようだ。
偽りか真実か、愛か無関心か、光か闇か、それは肝心でない。
彼女は何も聞こうとしない。僕の話にただうなずいてくれる。
笑っているだろうか。怒っているだろうか。
信じるものは何なのか。瞳の奥には海があればいい。
はちみつ色の空の下で、テトラポットの形をした夏の匂いに包まれる。
ブルースハープの音が遠くから聞こえる。
お揃いの淡いシャツに着替えて、二人並んで寝ていたい。
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