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(20)『無能なナナ』 【おすすめアニメ感想】

今日はアニメ作品『無能なナナ』を取り上げたいと思います。

かなり驚いた作品で、毎回次回が気になるストーリーでしたが、残念ながら第1シーズンではまだ完結せず、第2期が望まれています。

※扉絵:『無能なナナ』よりファンアートとして(描き:鈴原ジータ)

『無能なナナ』

(2020) 原作:るーすぼーい・古屋庵、監督:石平信司、キャラクターデザイン:佐野聡彦、アニメーション製作:ブリッジ、声:中島ナナオ:下野紘、柊ナナ:大久保瑠美、小野寺キョウヤ:中村悠一 他

同名コミック作品『無能なナナ』原作(最下欄に参照)

あらすじ: とある孤島に設立された学校、そこには様々な異能力(瞬間移動、火炎放射、凍結)を持つ生徒たちが国家から召集され一同に集められており、「人類の敵」と戦うことを想定し、そのため修練を積むことを目的としていた。

中島ナナオは自身の能力を誰にも明かさずひた隠ししていたため、クラス内では「無能」と軽視され下に見られていた。

彼の父親は名のある有力者であり、ナナオに対し「家族で一番の無能」と一蹴したうえで、「クラスのリーダーとなる」となることを命じるが、ナナオにはすでにその気力を失っていた。

そこに、明るく、人優しげな女子生徒が転校してくる。名は柊ナナ、「他者の心を読む」能力を持つとゆう。それがこの物語の始まりであった。

感想など
本作は初回から驚かされました。
なので、とにかく先入観を持たずに1~3話まで視ていただきたい。

※残念ながら、第1シーズンでは完結せず、第2期が待ち望まれます。

「無能」とゆうキーワード
作中における「無能」とは、「特殊な能力者を持っていない」ことを意味し、これが本作の重要な要素になっています。
(作中では「無能」とゆう言葉自体はさほど現れない)

一見すると『新世界より』と似た世界観なのですが、『新世界より』では能力者からの視点ことに対し、

本作『無能なナナ』では「無能力者」からの視点で描かれており、これは視聴者の状況とまったく一致することが物語への引き込みになっているように感じます。

そして、実は「無能者」は「能力者」よりも恐ろしいのだと。

自分を演じる日々

誰しも実は実社会において何かしらの固定された役を演じながら生活していることを本作では隠れたテーマとして持っているような気がしました。

だけれども、何者かを演じながらも、どこかで「本当の自分」が存在し、時に何らかのきっかけによりそれが露呈する、そんな隠しアイテムが本作の妙味のような気がします。

お薦めでございます。

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