【私の乳がん日記】読了~くもをさがす~②
~誰にでも起こる~
「残念ながら悪性でした」
なんで私が?とは思わなかった。
何が悪かったの?とも思わなかった。
ただ
なんで今なんだろう。とは思った。
決して聖人のような性格でもないし、いつもニコニコ良妻賢母でもないし、どちらかと言えば愚妻怠母(こんな言葉があるか知らないけど)だけど
でも子どもの習い事や学校のこと、地域のことだって一生懸命関わって。
夫はそんな私を覚めた目でみてたけど、でも今の世の中親が関わらないといけないこといっぱいあって。
小さい頃は死なないように、大きくなってからは子ども達がやりたいことやれるように。
自己満足かもしれないけれど、自分なりにやって来て
ようやく末っ子が高校三年生になり今年の受験を支えたら、少しは自分が行きたかったとこ行ってみよう。とか、少し羽を伸ばしてみよう。とか欲張りになろうって思ってた。
のに。
なんで今なんだろう。
神様にはやりたいようにやってたように見えてたのかな。
なんて思ったけれど。
誰にでも起こる。
そっか。
じゃあ仕方ない。
気づかなかったふりをして今まで通り過ごしてたらどうなったのかな。
子宮もなくなり乳房もなくなったら
女としてのアイデンティティはどうなるのかな。
とりとめもなく思考はぐるぐるする。
トリプルネガティブというがんが、私の右胸にある。ただそれだけ。
来週から始まる治療にちょっとナーバスになってるだけ。
ちゃんとがんばるよ。
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