母の言葉にイラっとしてた私

先日、施設で暮らす両親のところへ行った時のこと。

施設の人に「いつも両親がお世話になってます〜」と挨拶しました。

それを聞いた母がこう言いました。
「100点満点のご挨拶、よくできました」
80才過ぎの母がアラフィフの娘に…笑。

私は母が苦手でした。
子どもの頃、母に「ちゃんとしなさい」と言われて育ちました。
田舎の小さな町で、そこらじゅうに知り合いがいて、噂話あっという間に広がるため、いつも「誰が見てるか分からないんだから恥ずかしくないようにね」と言われてました。

外で知り合いに会った時には、私が言葉を発する前に「ほら、〇〇〇〇って言わなきゃダメでしょ」とよく言われたものです。

そして、私はそのことにほとんど反発することなく育った結果、他人の目をとても気にする大人になり、失敗することはいけないことと信じる大人になりました。

でも、いつの頃からかな?
なーんか、だんだんそういう母の姿にイラッとして疲れるようになってきました。

『なんなん⁉︎ 周りの目ばっかり気にして。ってか、いちいちそんなこと言われんでも分かってるわ』
…と直接言葉にできたらまだよかったんですが、なぜか言えずに心の中で思うだけ。


今思えば、母は私の心の中を映してたんでしょうね。
私自身が『人の目なんか気にしなくてもいい』という考え方に気付きながらも、まだまだ他人の目を気にして『失敗してないかな?』といつも不安だった。

だから、母がその心を表すかのような言動をする度に、イラッとしてたんだなぁ。

最近、少しずつだけど、自分自身に向き合い、ヨシヨシして、そのままの私でも大丈夫と思えるようになってきた…気がします。

だからかな。
母の言った「100点満点」の言葉にもイラっとせずに素直に「ありがとう」って言えたように思います。

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