補助金活用で事業を発展させ地域をゆたかに(12)

 (2)の技術面は次が求められます。製品やサービスの開発が革新的であるか、課題に対する解決の方法が明確で具体的か。
 既に世の中に普及している技術の導入や設備導入のみで容易に達成でき、技術革新性が低い事業は低い評価を受ける傾向にあると記されています。
 従来でも革新性という表現は使われていましたが、今回は省力(オーダーメイド)化枠のみの公募のために技術面での要件がより高度になっているようです。
 しかしながら恐れるに足りません。システムインテグレーターSIerとの協働が前提となっている事で技術自体はSIerに任せる事が出来る訳なので、むしろ自社だけでは取組めない高い技術を利用して本業レベルアップに挑戦する大きなチャンスと考える事が出来ると思います。
 省力(オーダーメイド)化枠の要件としてはシステム開発では①汎用的なパッケージシステムを元にカスタマイズを行うか、②ゼロからオーダーメイドで開発するかとなっています。本業面は別とすれば自社での技術開発等は考える必要は無くSlerにオーダーメイドすれば良い訳です。
 又、人手不足解消のために、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図るデジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイドである必要が有ります)導入等となる事が求められます。これも本業の課題を明確にした上でSlerに提案を求めれば良い訳です。

 公募要領では言葉の表現も難しく数値的に合否基準も明確になっている訳ではないため、分かり難く高いハードルのように思われます。
 しかし一般論として補助金の採択評価は絶対的なものではなく、その時の予算規模や申請された他の案件との優劣等との比較による相対評価となりますので、いずれにせよ採択可能性がゼロという事は有りません。
 初めての枠である事もあり、他事業者も同様に難しいと思い申請に躊躇している事が考えられます。他事業者が躊躇するという事は挑戦意欲が高い事業者にとってはチャンスとなります。挑戦してみる価値は十分あると思います。
 技術面では他にも従来枠にもあった細かい要件等も有り難しそうに見えますが、事業計画の記載の仕方次第でクリア出来るケースも多いです。理解・判断が難しい場合にはお問合せ頂ければ可能な範囲で対応致します。
 


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