ローカル路線バス乗り継ぎの旅第3弾 函館~宗谷岬

バス旅で初となった北海道決戦。北海道を縦断するルートとなっています!

直線距離で500km以上あるこのルート。前回の2弾と同じように、難解ルートとはいきませんですが、一定の知識がないと厳しいルートになっています。

北海道は、過疎化が進み、鉄道が続々と減便になったり、廃線になったりしています。このような過疎化は北海道のみとは限らず、全国各地で問題となっていますし、バスの廃止も相次いでいて、過去のバス旅で使ったゴールデンルートなどが使えなくなってしまったりしています。

ですが、この北海道では鉄道の廃止に伴て、これを賄うように、バス路線が維持されているのが現状です。なので、北海道は本州の内陸部よりも、バスが繋がりやすいです。

ですが、その分選択肢が少なく、間違えると致命的になる部分もたくさんあります。

太川蛭子一行が辿ったルートを見ていきましょう

1日目

函館駅→長万部駅→岩内T→ 盃海水浴場

2日目

盃海水浴場→神威崎→小樽駅→宮の沢駅→札幌駅→札幌T→新さっぽろ駅→江別駅→野幌駅

3日目

野幌駅→栗山駅→岩見沢T→美唄駅→滝川T→深川→旭川駅→名寄駅

4日目

名寄駅→興部→雄武→枝幸BT→浜頓別BT→稚内BT→宗谷岬

と、ゴールに成功しました。

ちなみにTはターミナル、BTはバスターミナルの略です。

現代ルートで、時間を調べてみましょう

1日目

函館駅7:28→10:39長万部駅11:40→12:42寿都T
14:05→15:13岩内T16:05→16:49倶知安駅17:40→19:07小樽駅


一本目の長距離バスで、かなりの距離を稼ぐことができます。

長万部→寿都→岩内のルートは過去のバス旅でも何回か使用しています。また、このルートは日・祝は運休で、寿都から岩内は11:40発の一本のみです。

また、実際ルートでは、岩内→神威崎→小樽のルートを使っていますが、神威崎から小樽のバスが廃止されてしまっているので、岩内→倶知安→小樽のルートで代用します。

2日目

小樽駅6:15→7:28宮の沢駅7:37→8:13札幌駅8:25→9:17新さっぽろ駅9:40→10:18江別駅(徒歩10km)
13:00幌向駅15:25→15:54岩見沢T17:15→17:54
美唄駅


午後の乗り継ぎが悪く、今回初の徒歩が挟まれてきます。

また、実際ルートでは新さっぽろ→江別→野幌→栗山→岩見沢のルートを使っていますが、野幌→栗山のバスが早朝しかないため、江別から幌向の10kmを歩くルートで代用します。

3日目

美唄駅7:00→8:10滝川駅8:10→9:30深川市民病院
10:15→11:30旭川駅12:00→14:38名寄駅15:02→16:35興部16:55→17:24雄武17:40→18:50枝幸T

3日目はかなり順調にいき、今回のルートの半分以上となる300kmほどを一気に進むことができます。

滝川駅の乗り換え時間は0分ですが、これに乗れたと仮定して、進んでいきます、そうすると、名寄駅から枝幸までは、奇跡の終バス乗り継ぎが続きます。

4日目

枝幸T7:30→8:15浜頓別T8:59→12:04稚内駅BT13:30→14:20宗谷岬

あとは残りの枝幸から日本最北端の駅稚内を経由して、宗谷岬に向かうのみです。乗り換え時間も短く、長距離バスを使えるため、最終日も順調に進めるといっていいでしょう。

ここからは気になったところの検証をしていきます。

小樽までの道のり

1日目で、神威崎から小樽駅のバスが廃止され、岩内から小樽までは、岩内→倶知安→小樽のルートで代用しましたが、高速いわない号の下道区間を使い、岩内から小樽までを一本で行くことができます。

一日目

岩内T15:25→16:55小樽駅18:10→19:04手稲駅
19:24→20:14札幌駅20:24→21:24新さっぽろ駅
21:48→22:11野幌駅

二日目

野幌駅6:59→8:02栗山駅8:15→8:56岩見沢T9:25→10:04美唄駅10:30→11:32滝川駅12:15→13:17深川市民病院14:25→15:20旭川駅17:20→19:58名寄駅

三日目

名寄駅5:52→7:25興部7:44→8:13雄武8:40→9:50枝幸BT9:55→10:40浜頓別BT13:35→15:20宗谷岬

このように、高速岩内号の下道区間を利用すると、3日でゴールすることができます。

苫小牧ルート

今回はひたすら日本海沿いを進むルートですが、室蘭や、苫小牧といった内浦湾沿いを進むルートはどうでしょうか。

1日目

倶知安駅18:10→19:03留寿都19:20→20:00洞爺湖温泉駅

2日目

洞爺湖温泉駅7:00→8:46東室蘭駅11:17→12:17登別駅14:03→15:18苫小牧駅16:45→18:19富川市街

3日目

富川市街9:26→10:20振内案内所14:10→14:46日高T(タクシー16㎞)15:10占冠駅15:12→16:25富良野駅→18:05旭川駅

4日目

旭川駅6:40→9:08名寄駅9:10→10:05恩根内駅(徒歩10㎞)11:50天塩川温泉11:50→12:30音威子府16:05→18:27鬼志別T


このように、長距離バスを乗り継げますが、かなり遠回りになってしまい、あと一歩のところで宗谷岬に届きませんでした。

日高ターミナルから占冠駅は、歩くと4日目が旭川駅で終わってしまうので、タクシーを使い、占冠から富良野までを間に合うように都合合わせをします。それでも宗谷岬まであと一歩のところで届かず終わってしまいます。

音威子府ルート

実際ルートでは、名寄から稚内まで海沿いを進んでいくルートを使っていますが、内陸を突き進んでいくルートもあります。

名寄駅→恩根内駅(徒歩10km)天塩川温泉駅→音威子府駅→(鬼志別T)→宗谷岬

ゴールの最終条件

4日でゴールするには、4日目をどこでスタートすればゴールに間に合うのでしょうか

興部ルート

名寄駅5:52→7:25興部7:44→8:13雄武8:40→9:50枝幸9:55→10:40浜頓別BT13:35→15:20宗谷岬

音威子府ルート

名寄駅7:20→8:15恩根内駅8:15(徒歩10km)10:00→10:30音威子府11:20→13:56鬼志別T14:10→14:55
宗谷岬

どちらのルートにしろ、4日目は最低でも名寄スタートで無ければ、ゴールできなかったということですね。

まとめ:今回の最適解

今回の最適解は、日本海側を進み、高速岩内号の下道区間を使い、興部ルートで進むのが最適解となりそうです。

一日目

岩内T15:25→16:55小樽駅18:10→19:04手稲駅
19:24→20:14札幌駅20:24→21:24新さっぽろ駅
21:48→22:11野幌駅

二日目

野幌駅6:59→8:02栗山駅8:15→8:56岩見沢T9:25→10:04美唄駅10:30→11:32滝川駅12:15→13:17深川市民病院14:25→15:20旭川駅17:20→19:58名寄駅

三日目

名寄駅5:52→7:25興部7:44→8:13雄武8:40→9:50枝幸BT9:55→10:40浜頓別BT13:35→15:20宗谷岬


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?