リフォーム業者との付き合い方。知っているようで知らない工事の進め方について解説します。
ひろべえです。
今回はリフォーム業者との付き合い方。工事の進め方について解説します。
え?工事なんてやる箇所を最初に取り決めたら、あとは業者に丸投げなんだからやることなんてないでしょ…と思っている方もいるかもしれませんね。
しかし、それは大きな間違いです。
不動産投資家、つまりは大家(オーナー)として物件のリフォームを発注したら、工事はもちろん業者がやりますが、責任は自分にあります。
自分の物件を「自分の差配で」リフォームしているという認識はものすごく大事です。
これをほったらかしにして、丸投げしすぎると思わぬ失敗をすることがあります。
工事を円滑に、目的の状態に物件を直すためには、リフォーム業者とうまく連携していく必要があります。
私は、前職で工事の監督のような業務をしていたことがあるので、この辺りの進め方のイメージはついており、実際同じような感じでした。
しかし、そういう仕事に関わったことのない方は、イメージがつかないかもしれません。
なので今回は、そんな重要なお話を実際の経験を交えて解説します。
リフォーム発注の流れ
自宅のリフォームを発注したことのある方ならイメージしやすいかもしれませんが、まずはリフォームに関しての一連の流れを解説します。
①見積もりをとる
リフォーム業者にどこをリフォームするかを伝え、見積もりを出してもらいます。実際に現場で打ち合わせする場合もありますし、写真などで簡易的に出す場合もあります。基本的に無料のところが多いですが、有料の場合も稀にあります。
見積もりはあくまで見積もりであることに注意しましょう。追加工事によっては金額が上振れすることもあります。
②契約する
見積もりの内容に納得したら契約します。支払いは契約時に半分、完成後に半分支払うのが普通です。なぜなら、リフォーム業者としては発注者の踏み倒しを防ぐためと資金繰りをよくする観点から、発注者はリフォーム業者の逃亡を防ぐためです。
③工事開始
工事開始予定日になったら工事が始ります。リフォーム業者は騒音など、あらかじめ隣近所には挨拶に行きますが、私はオーナー自身でも行ったほうが良いと思います。業者的にもありがたいそうです。
④追加工事
追加工事が必要なことが発覚、発生すればやるかどうかを決めて発注します。
⑤完成
完成したらオーナー自ら現場を確認し、契約内容と齟齬がないか確認します。その後、残りの代金を支払います。
大まかですが、流れはこのような感じになります。
リフォーム工事におけるポイント
では、どういうところでオーナーが気をつけなければいけないか、解説します。
①見積もりをとる際の打ち合わせ〜契約
私は余程の遠隔地でない限り、実際に業者と現場を見てリフォーム工事の打ち合わせをした方が良いと考えています。
内見時に見落としていたような箇所も、業者が見つけて指摘してくれることもあります。
また、実際に見て何をやるか、やらないか、どこまでリフォームするか話し合った方が話を決めやすいです。
この時、リフォームをすると決めた箇所は自分でもメモしておきましょう。
見積書や契約の内容と整合性をとるためです。
信用できない業者だと、不要とした工事を紛れ込ませてお金を踏んだくろうとしてきますので、契約書の内容にはよく注意してください。
②工事前
工事開始前には、余裕を持って電気や水道を使えるようにしておきます。
スムーズにリフォーム業者が工事できるように最低限環境を整えましょう。
私の場合、電気の開通をしていたはずが、工事開始当日、現場に行ったら点かないという自他が発生し、慌てました(業者は電気が不要な工事から着手)。
結局、その日のうちにすぐ対応し、開通でいましたが、電気がきているかどうかは早めに電力会社と契約してチェックした方が良いと反省しました。
また、前章でも書きましたが、近隣住民には挨拶しておきましょう。
別に菓子折りとかは要らないですが、名刺くらい渡しておくと周辺住民も安心しますし、リフォーム業者が挨拶に行った時も話が早いと思います。
何より、周辺住民の心象をよくしておけば、入居などでもスムーズだと思うので、オーナー自らやっておくと良いと思います。
③工事開始〜完成前まで
工事開始日は工事が着工しているか必ず確認してください。これ、遠隔地の工事で騙される人がいて、工事開始予定日に全く着工しておらず、そのまま逃亡する業者が結構いるそうです。
なので、必ず確認が必要です。
また、きちんとした業者であれば業者側から申し出てきますが、工期の途中で中間検査をするのがベストです。
なぜなら、工期どおりに工事が終わるのか、進み具合を確認するのと、新たに不具合が出ていないか、修正点はないか確認するためです。私ももちろんやりました。
「リフォーム業者に任せているから」と遠隔地から本気で丸投げするオーナーもいるそうですが、そういうオーナーに限って後出しで文句を言ってきて、支払いをごねるそうなので、リフォーム業者とはちょくちょくコミュニケーションをとるようにするのが正解です。
修正する際も早めに言っておいたら、対処できることもたくさんあるそうです。
後で言われると工事の順番的に対応できない、なんてこともしばしば。
また、人間関係を作って、話がしやすい状態を作っておくと、彼らも隠し事をしたりせずに率直な意見をくれます。日常の中での人間関係の構築と同じです。
④工事完成
完成したら、これも必ず完成検査をします。言わずものがな、これは工事が発注どおりにできているかを確認するものです。工事内容書を持って1つ1つチェックしていきましょう。
⑤その他
私の物件の工事は夏場だったので、工事の立ち合いに行くときは業者に配る飲み物を必ず持っていきました。
媚を売るとかではなく、単純に暑い中ありがとうという感謝の意味を込めてです。
また、それぐらいでオーナーの印象が良くなって、円滑にいい仕事をしてくれるのであれば安いものです。
また、仕事の邪魔にならないように気になるところは話を聞いてみるのもいいと思います。
お互いが気持ちよく仕事が進められる環境・関係を構築することが大切です。
まとめ
ここまでのまとめです。
オーナーとしてリフォーム工事でやるべきことは
・施工前の現場打ち合わせ
・工事開始確認
・工期半ばの中間検査
・完成検査
リフォーム業者とは
・良好な関係を築く
・コミュニケーションを良くとる
・オーナーが出張ったり判断すべきことは必ずやる
ということでしょうか。
難しいことではないのですが、だからこそ軽視してはいけません。
根底にあるのはノウハウよりも人間関係構築能力だと思います。これさえあればどこで何をやっても成功できるでしょう。
ぜひ、みなさんの取り組みに生かしてみてくださいね。
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