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石川旅、「地獄」に行く

石川といえば、金沢。
金沢といえば、金沢駅、兼六園と21世紀美術館。


卒業旅行の時期、みんなが金沢の似たような写真をSNSに上げていたので


「石川ってそれしかないの?」

そんなイメージだった。

天邪鬼な自分は、そこ以外行ってやろう、と決意した。




今回、石川県に初上陸。

その際、最近読んだ宮田珠己の「ニッポン47都道府県正直観光案内」に載っていた場所に訪れることにした。

(穴場が多く載っている上に、訪れたくてウズウズする紹介のされ方をしている。おすすめ。)

今回は友達と計3人での旅行。
2人とは現地集合。

12:48 1人で金沢駅に到着。

集合場所のお店までバスに乗ろうとしたが、路線が複雑で、諦めた。

(急いでたのでまさかの鼓門をスルー)


走ること15分、目的の店に到着。

彼らとは4ヶ月振りの再会なので、特に感動もなく合流。

金沢名物


急いでハントンライスを食べ、次の目的地に向かう。


次に行くのは妙立寺(みょうりゅうじ)。
忍者寺とも言われ、先程紹介した本に記載されていた場所だ。



よくある寺を想像したら大間違い。

忍者寺と言われるだけあって、落とし穴、隠し扉があるらしい。

それを聞いて、ワクワクしないはずがない。

ゾウいる


事前予約制で、14:00に到着。

名前を告げると、本堂の中で座って待つように指示される。

広間には30人ほどが座っていた。同じ14時の回の人たちのようだ。

このお寺の歴史の案内放送を聞いた後、各10人ずつくらいの3グループに別れて、案内役の人についていくというスタイルだった。



先に言うと、この案内役のおばちゃんが最高だった。

というのは、各部屋にこういう仕掛けがあると、ただ説明するだけでなく、「魅せ方」が大変面白かったのだ。


グループに別れたあと、広間に繋がる部屋に集められた。

「みなさんに守ってほしいことがあります。一つ目は…」

とツアーの説明を受ける。

「それでは早速お寺を回っていきますが、
既にこの部屋には仕掛けがございます。」

みんながザワザワする。

一見何の変哲もない4畳ほどの狭い部屋。案内のために通された部屋じゃないのか。

おばちゃんが押し入れを開けると、もう一つ押し入れがあり、そこを開けると、なんと、階段が現れたのだ。

もうツアーが始まっていたとは。


内部は撮影禁止なので、ビジュアルで伝えられないが、これは是非ネタバレなしで行って確かめて頂きたい。


その後も、創意工夫が凝らされた、舌を巻くような仕掛けをたくさん見せてもらった。


ツアー時間40分が一瞬で終わった。


・・・


興奮冷めやらぬまま、レンタカーを借りて福井県へ。
(福井の記事で)


・・・


最終日 ハニベ巌窟院へ到着。

金沢駅から車で40分ほど。

こちらも例の本で紹介された場所である。

ここはGoogle mapだとテーマパークというカテゴリーに入っているが、荒廃したお寺に、都賀田勇馬という彫刻家が自身の彫った仏像を展示したのが始まりの、観光地である。


実は初日に入り口まで来たのだが、既に閉館していて、3日目にリベンジしたのだ。
(この2日間、中がどうなってるか気になっておかしくなりそうだった。)

ここまで来て、中に入れなかった


いそいそと入口で800円を払い、入場。

まず大仏の中に入ると、大量の緑色の地蔵が。

なぜか子供用のおもちゃもちらほらある。

何これ?と言い合いながら、大仏を出て、順路を進める。

何これ?

階段を登るとお堂があり、さっきと同じく大量の地蔵が。

中に入ると、説明書きが。
それを読んで、ハッとさせられた。

この緑の置物は、全て水子地蔵だったのだ。

よく見ると、地蔵に数字が書かれている。子供用のおもちゃが置いてあるのも腑に落ちる。


何らかの事情で生まれてくることができなかった子たちを、ここで供養していたのだ。

地蔵に書かれてる数字も1万は超えていた。


何これ?とか言ってごめんなさい。


お堂を抜けると、そこには洞窟が。

ここが、ハニベ巌窟院の見どころらしい。楽しみ。

入ってみると、仏教ワールドが展開されていた。

仏教
インドのミトゥナ像


宗教や彫刻に関心がある人は楽しめるだろうなと思った。

釈迦、不動明王やインドのミトゥナ像など、かなり多くの像がある。

そして、地獄ゾーンに突入。

「轢き逃げの罪」
「鬼の食卓」


この急な独特な雰囲気。

香川県の鬼ヶ島洞窟を彷彿とさせる。
(行ってない人はぜひ)

香川の鬼はコミカルで少し可愛げがあったが、ここはガチ鬼だ。

途中電気が切れてる場所があり、1人だったらかなり怖いだろう。

「どんな高い給料貰っても、この施設の管理人にはなりたくないな」

などと話ながら、洞窟を出る。


いよいよ出口に向かっていると、意外と人とすれ違う。どうやってこの場所を知ったんだろう?

内訳は女子大生らしき2人組、40代ほどの男女3人組、60代ほどの老夫婦たち。

「あの人たちどういう繋がり?」など下世話な話をしながら、来た道を引き返す。

ツッコミの練習に良い場所だな、と思った。
訪れなくても後悔はしないかもしれないが、石川5周目とかで、行く場所がなくなった人は、ぜひ友達を連れて訪れて欲しい。


自分は今回石川初だったけど。



ちなみに一緒に行った友人のレポ↓













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