ブラッド・ダイヤモンド
とても面白かった。
女性ジャーナリストの登場人物を使って、人間の当事者意識についても言及している。
目の前で大量に人が殺された後、その死体に近づき必死にシャッターを切るシーンがこの映画の個人的ハイライトだった。
昨今流行っている所謂「切り抜き動画」でこのシーンだけ切り抜き掲載すると、「ハイエナかよ」「曲がった正義感」などの言葉で批判されるだろう。
しかし、彼女はこの悲惨さを伝えるには撮るしかないという。
私に彼女の行動は「かっこいい悪足掻き」に見えた。
彼女自身も最後に出てくる場所はお洒落なカフェだった。
人間がうっすら気づいてはいるが、向き合いたくないテーマを用いる作品は敬遠されがちだが、
豪快で爽快なアクションで上手く包んで多くの人に届くような細工を施したダークな作品だと思う。
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