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本屋大賞2024 「熱風発生器」冬の陣 お別れホスピタル

前回紹介しました「成瀬は信じた道をいく」期待を超える面白さでした。
若干ネタバレになりますが、表紙の成瀬はなんと2025年、新幹線敦賀駅
やってきたときの彼女の雄姿でした。大学生になった成瀬は平和堂でバイトをし関ヶ原に武将スタンプラリーに行き、私の生活圏・趣味圏内にグイグイ入ってきて笑いました。

先週は前作「成瀬は天下を取りにいく」が本屋大賞にノミネートされました。文学賞はたくさんありますが普段小説を読まない人でもニュースで目にするのは直木賞と芥川賞くらいだと思います。定義は難しいところで、芥川賞は異才の新人、直木賞は実績のある中堅の作家が対象といった感じです。昨今では昔に比べると話題にはなりにくく出版不況の波に抗えてはいません。

そこで書店員の「推し」をつくり盛り上げようという趣旨で誕生したのが
本屋大賞です。直木賞は重厚な作品が多く、芥川賞は技術先行で奇をてらった感じのものが多い印象です。そのため途中で挫折する読者も出がち?そういう意味では本屋大賞ノミネート作品の方が入りやすい傾向はあります。

その中でも成瀬シリーズの魅力の1つは読みやすさにあると思います。
極端に言うと読後感が漫画です。満足感はもちろんありますが、
「もう終わったの」「続きが読みたい」という感想がすぐに沸き起こります。10作くらいぶっ通しで読みたいところです。

個人的に漫画原作の小説から活字の魅力に気付いたので、今まで小説にふれてこなかったり敬遠していた人、特に中高生のきっかけとしては最適だと思います。元書店員としては間違いなく今一押しの作品です。

平和堂でバイトをする中表紙の成瀬


今回の商品紹介は夏前にも紹介しましたが2回目の熱風発生器です。

毎冬、お客様のお問い合わせで「電気だけで使えるジェットヒーター」がないか聞かれることが多いです。いわゆるストーブ系は電気ストーブや遠赤ヒーターなどがございます。温風を吹き出すジェットヒータータイプでは灯油やガソリンを一切使わない商品は唯一「熱風発生器」だけになります。その他は100V+灯油になりますので電源と燃料両方の準備が必要です。

電気だけで使用出来るということは手間が減るだけではなく「においが出ない」「安全」「24時間連続運転可能」といったメリットがございます。
さらには燃料価格が高騰している状況で夜間電力等を利用してコスト削減に利用するということが可能です!


過去最大の期待値を私に宿らせたドラマが2/3から始まりました。
現実のようなリアルな残酷さや痛々しさを同じようにドラマで再現する必要はないと思っています。ただそれでもまだマイルドだったように感じます。
初回は病院の紹介も兼ねたエピソードのためか詰め込み過ぎて、それぞれの深刻さや問題がぼやけていたように感じました。

ただ現場で働く方からすれば大変なことを同時進行でこなさなければならないので切り替えられる強さを持った人のやさしさのリアルとは、もしかしたらこうなのかなとも感じました。ずっと引きずっていては到底こなせない仕事であることは重く伝わってきました。

昔のドラマで常連だったベテランバイプレーヤー俳優大集合みたいな初回でした。その中でも泉ピン子氏の演技に引き込まれました。普段の毒舌キャラとのギャップのせいでしょうか(笑) 理想と現実のはざまで折り合いをつけなければならない人生の決断。息子が母を思う気持ちも嘘ではないところが辛いです。

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