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山崎製パン2212 インフレでも売上増

どんな会社?

「山崎製パン」を調べました。誰でも知っている企業ですよね。国内トップシェアを誇ります。
パン市場を円グラフにしてみました。
下図をご覧ください。
国内パン市場規模2.7兆円に対して山パンは4割のシェアを誇っています。2位のフジパンとは圧倒的な差をつけています。

スプレッドシートより

山パンに目をつけたのはチャートの形が良かったからです。過去高値を抜けて上場来高値をつけています。

株探 月足

高値を付けたという事は今まで取引された事のない高値でも買いたい人が現れたという事です。売りたい人より買いたい人が多い状態の事。山パンでこれまで起きたこなかった何かが起きたとも言えます。
何があったのでしょうか?

株探から

前期23年の利益が419億円と前年と比較してほぼ2倍に増えています。凄いですよね。
利益が伸びた理由をまとめました。
●コロナ明けで人流回復。コンビニなどでパンやおにぎりが売れた
●食パン、菓子パン、和菓子、洋菓子で値上げする。売上が伸びた。
●製品を2極化、3極化にして低価格帯の商品を強化。これも成功。
●子会社の業績が向上。不二家や苦戦しているが東ハト、サンデリカ、ヤマザキビスケット、ヴィド・フランスが改善して売上寄与。

気になったのが、値上げしても売上が伸びたという所です。日本は長い間、デフレで物の値段が上がりりづらい雰囲気がありました。山パンは値上げしても売上を伸ばしたのが多いに評価できるところです。
山パンの主力は菓子パンです。節約志向が強まる中、「まるごとソーセージ」「たっぷリシリーズ」「薄皮シリーズ」「スイートブレット」など安くてボリュームのあるパンが伸びました。

「薄皮シリーズ」は甘いチョコやら最近は総菜系のしょっぱいパンも売っていますが、いつの間にか「1袋・5個」が「1袋4個」になってました🤐
皆さん、気づいてました?
何気にショックですが、4個入りでも不思議と満足感はあるんですよね。調べると1個当たりの重量を増やしたようです。素晴らしい企業努力です。

23.12月決算説明資料 24.2.20発表

上記は山パンの決算説明資料ですが、経常利益3.9%、ROE7.9%の目標を掲げています。

スプレッド自分作成

上記は自分で計算した表です。これを見ると経常利益もROEも急速に改善しているのが分かりました。前期23年度でほぼ達成しています。
また配当も増額されており、株主還元も重視している事が分かります。

今期24.12月期予想は以下の通りです。
売上1兆2230億 営業利益480億 経常利益510億 一株益155.5 

直近1Qの決算発表が4.26日にありました。
売上3066億 営業利益165億 経常利益173億(上期に対して68%の進捗率) 
この数字は過去比較しても良く2Q決算に向けて上方修正も有りだと思っています。
現在のPERを計算します。
3703(24.5.14株価)÷155.5=23.8倍
山パンの過去3年間のPERは32倍~21倍です。
目標PERを30倍にして計算します。
30×155.5=4665円

4月、5月に入って日経平均株価はなんだかグダグダして上値が重たいです。そんな中でも山パンのチャートは上昇の勢いがあります。
PER30倍は目指せるのではないでしょうか?
インフレで物価高の今だからこそ安価でボリュームのある「山パン」の人気は持続するとみています。

ここまで読んで頂きありがとうございました😊

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