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「子持ち様という言葉から考えた--分担からお互い様へ--」心に浮かんできた言葉(010)

こんにちは「てると大吉」です。

ニュースで「子持ち様」という言葉を知り、なんとも複雑な気持ちになりました。僕が関わってきた人たちのなかには、ちょうど子育てに忙しい世代の人たちがいます。また、これからという世代の人もいます。今日はこのことを書きます。

「子供が発熱したと保育園からの連絡を受けたAが、当日の仕事の残りをBに頼む」というドラマなどでもよくあるシーンが浮かんできました。僕も同じような経験があります。男性の育児休業に関するニュースのことも思い出しました。保育園を介護施設に置き換えて考えることもできます。そもそも少子高齢化社会という課題のある社会を僕たちは生きているのですよね。

いわゆる働き方改革、企業の福利厚生、国の制度、意識としてはジェンダーなどなど、さまざまな視点から考えなくてはいけないのでしょう。簡単なことではないのでしょうが、ひとつの視点として家事の分担のことを書きます。

日々気持ちよく暮らすことと、さまざまな家事をこなすことは切っても切れない関係にあると思います。僕と配偶者はなんとなくの得意分野があって適当に家事を分担して暮らしています。明確に決めているわけではありません。ただ、お互いの一日の動きから、なんとなく担当は固定されがちです。

よく晩ご飯を作る僕も、「ああ、今日はご飯作りたくない・・・」と思う日ががあります。そんなときは「今日は忙しいのに・・・なんで自分ばかり・・・」との意識にとらわれています。分担はどこかで義務の意識を伴います。できなければ「ごめん、今日は外で食べてきて」とか、「なにか適当に買って帰って」とか言えばすむことなのに。作らなきゃと思うと負担に感じます。同じことは配偶者にもあるはずです。お互いに。

これを社会人として組織で仕事をしている場面に重ねてみるのは、いささか強引かもしれません。組織では各自の任務・義務があり、その遂行には役割分担は当然で必要なのでしょう。

冒頭のような理由でその遂行が難しいときに「ごめん・・・」と言えるお互い様の人間関係があれば、「わかった・・・」と無理のないフォローもできるのでは。ただ、企業ではたとえば誰かの分担をフォローしたらそれに見合う賃金をという現実的な仕組みも必要かもしれません。そのバランス感覚は必要だと思います。そこには企業組織と個人の意識と両方の課題があるように思います。

子育てをしている人への支援が、それをフォローする人への支援とセットで考えられていれば、制度と意識両方でのお互い様があれば、「子持ち様」という言葉を聞くことはなかったのではと思います。

子育てに限らず、みなさんのまわりにたくさんのお互い様がありますように。そしてみんなが気持ちよく暮らせますように。

今日も読んでいただきありがとうございます。

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