働きながら描くということ
私は大学では美術品の修復保存を学んでいたんですが、油絵専攻から修復保存を選択する時に、少し残念な反応をされたことがあります。
もう連絡を取れなくなってしまった、大学時代で一番仲の良かった友人からも失望されたと思います。
私にとって描くことは生きることだったから、描くことを諦めたわけじゃないんです。
特殊な感覚だと思うんですが、人との関わりの中で我慢が多い私は、7割は私じゃないと思っていて、でも、描く世界は全部私のものなんです。だから好きです。
だけど、“絵だけ”というのは私の選択肢にはないなと感じました。私は、自宅浪人をしていた時期があったのですが、その時に社会から隔絶された時間を過ごし、そうおもいました。人とのつながりがない中で真っ白なキャンバスには何も生まれてきませんでした。
満たされない気持ちの他にもいろんな思いを人から貰っていて、それはすべてプラスのものだけではないけれども、それがあるからこそ、絵を続けられるんじゃないかと思うんです。
集団の中では私は、いくらでも譲るのでキャンバスの中の私の世界だけは邪魔されたくないし、この世界だけでいいから輝きたいんです。
だから仕事しながらでも私は、筆をとります!笑
(というか絵を描くにはお金が必要なので、仕事なしでは絵は描けませんがね、笑。表面上公表してない人が多いですが、作家一本って人はなかなか見かけないです。)
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