インドネシア初(?)のプロ野球選手
こんにちは!佐賀インドネシアドリームズのマネージャー、てるじです。梅雨の季節に入り、湿度が高くなってきましたね。そのため、私たちのチームは室内での練習が多くなっています。選手たちはこの環境にも慣れ、一生懸命トレーニングを続けていますので、どうぞ引き続き応援よろしくお願いします。
今回は、私たちのチームの選手の大多数が出身のインドネシアについて紹介したいと思います。聞いたことはあるけれど、意外と詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか?実は私も、知っているようで知らなかったことが多く、今回いろいろと調べて新しい発見がありました。それではまず、基本情報から紹介します。
インドネシアの基本情報
インドネシアは日本から約5,000km離れており、飛行機で約7時間の距離にあります。人口は約2.7億人で、日本の約2倍の規模です。インドネシアは1万7千以上の島々からなる国で、豊かな文化と自然が魅力です。また、インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を抱える国であり、人口の約87.2%がイスラム教徒を信仰しています。そのため豚肉やアルコールを口にすることが禁止されており、ハラルと呼ばれるイスラム法に基づいた食事を摂ることが求められます。
SIDの選手たちは基本、寄宿舎で自炊しています。次回、そんな彼らの手作りインドネシア料理も紹介したいと思うので乞うご期待!
インドネシアにおける野球の現状
インドネシアでは野球はまだ一般的なスポーツとは言えません。アジア野球連盟(BFA)の2014年のデータによると、インドネシアの野球人口は約2万人と推定されています。この数字には競技者、指導者、審判員、ファンが含まれています。2万人と聞いても、果たして多いのかどうか分かりにくいと思うので、他のスポーツ人口との比較を紹介します:
バドミントン:約2,700万人 (2018年推定)
サッカー:約1,300万人 (2018年推定)
卓球:約700万人 (2018年推定)
バスケットボール:約500万人 (2018年推定)
テニス:約300万人 (2018年推定)
これらの数字からもわかるように、インドネシアではバドミントンが一番人気のあるスポーツです。バドミントンの競技人口は野球の135倍です。いかに野球がマイナースポーツかが分かっていただけるでしょうか。
野球人気低下の理由
歴史: サッカーやバドミントンの方が人気があった。
経済: 道具や設備の費用が高い。
メディア露出: 少ない。
将来の展望
近年、インドネシアでは野球の人気が少しずつ高まっています。野球教室やクリニックの増加、国際大会への出場などがその一因です。政府も学校教育やインフラ整備を推進しており、今後は野球人口の増加が期待されています。
日本のスポーツ人口
では、日本のスポーツ人口はどうでしょうか?一例を紹介します。
野球
競技人口: 約780万人 (2022年、笹川スポーツ財団調べ)
男女別: 男性約640万人、女性約140万人
サッカー
競技人口: 約860万人 (2022年、笹川スポーツ財団調べ)
男女別: 男性約530万人、女性約330万人
バスケットボール
競技人口: 約380万人 (2022年、笹川スポーツ財団調べ)
男女別: 男性約220万人、女性約160万人
バレーボール
競技人口: 約330万人 (2022年、笹川スポーツ財団調べ)
男女別: 男性約170万人、女性約160万人
バドミントン
競技人口: 約280万人 (2022年、笹川スポーツ財団調べ)
男女別: 男性約140万人、女性約140万人
野球の人口は最近ではサッカーに押されていますが、それでもインドネシアの野球人口と比較すると圧倒的に多いです。これでなんとなく、SIDにいる選手たちの状況を理解していただけたでしょうか?
インドネシアから来た選手たち
そんな野球環境が整っていないインドネシアから、私たちのチームには数名の選手が加わっています。彼らは、インドネシア「初」のプロ野球選手として日本に来て、言語や文化の壁を乗り越えながら、日々努力を重ねています。彼らの勇気と情熱にぜひご注目いただき、温かい応援をよろしくお願いします。そんな選手の紹介も来週からスタートしたいと思います。各国の料理も追って紹介したいと思うので、そちらも乞うご期待です。
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