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じごくトニック

ロングコートダディの単独ライブ、『じごくトニック』を見た。家に届いてからしばらく時間ができるまで大切に置いていて、やっと見れることにワクワクが止まらなかった。餃子を焼いてレモンサワーを飲みながら見た。想像の何倍も面白かったし、感動した。人生は、小さな地獄の繰り返しだと思う。何気ない誰かの一言が、ずっと心にしこりのように残ってしまう。無意識のうちに誰かと比べて、落ち込む。時には消えてしまいたくなることもある。劇的に人生がうまくいく魔法なんてものは、存在しない。20年生きて、徐々に受け入れ始めている現実は思っていたより苦しい。周りの誰もが自分より優っているような感覚、自分はただの足手まといのような気持ちを日々感じながら何とか生きている。
人生は地獄だ。だけど『苦しいくらいがちょうどいい』
のだ。苦しいからこそ人間であり、うまくいかないことも『魂を強くしている』のだ。そんなメッセージを、まさか単独ライブのDVDで受け取れるとは思っていなかった。いつも、思いながらも心の奥底に仕舞い込んでいる自分の感情を引っ張り出されたような感覚だった。

きっと、笑いとは
日々を何とか生きるためにあるのだと思う。
明日を生き延びるために、私達は笑う。1日の終わりにどんなにくだらないことでも笑うことが出来さえすればそれなりに生きられる。そうやって、後何十年をなんとか生き延びていく。
もう、上手くいく人生はとっくに諦めている。上手くいくのではなく『なんとか生きていく』ことこそが大事なのだ。そのために、お笑いがある。そのために、人生を懸けてくれている人がいる。

人間って幸せだ。

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