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打ち破れ墓地退化包囲網!!アナカラー墓地退化「審問搭載型」

(投げ銭式なので全文無料で読めます)

どうも~(・Ⅱ・)

主にvaultで活動しているzexliveXです。

今回は僕が最近使っている《ウォズレックの審問》を採用した「アナカラー墓地退化」について書いていきたいと思います。vaultのフリー対戦で40戦中勝率90%とかなり安定しており、自信作なので是非、最後まで読んで見て下さい。

墓地退化は1月の新殿堂施行後から徐々に増え始め、2月には青黒型からアナカラー型に進化し、オリジナル最強という偉業を成し遂げました。

その反動で環境は打倒墓地退化ムードになり、勝率は大きく低下。今でも環境トップの一環であることに変わりはないですがvault大会での入賞数も目に見えて減っています。今まさに環境には墓地退化包囲網が張り巡らされている状態です。

右を向けば3ターンでゲームを終わらせてくる赤単速攻やJO退化、

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左を向けば《お清めシャラップ》を採用した5cコントロールや巨大天門、

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さらには、青魔道具やアナカラームゲンクライムといった墓地退化への対抗手段を持ちながら4ターン目のコンボを狙うデッキも存在しています。

このまま墓地退化は環境外に追いやられてしまうのでしょうか?



否、墓地退化君はやっと(本当にやっと)天下を取れたのです。そう簡単に退く気はありません。

今回は題名にもある通り、この包囲網をぶち破ります。一時期最強のデッキとして君臨した墓地退化、それを取り巻く幾重もの網、それを貫くキーカードは、《ウォズレックの審問》と《秩序の意思》です。


墓地退化とは?

こちらは、そもそも墓地退化って何?という方向けのものなので、既に知っているよという方は飛ばしちゃって下さい。

墓地退化とはカード指定除去によって墓地進化クリーチャーの一番上のカードのみを剥がし、その下のクリーチャーをバトルゾーンに残すギミックのことです。

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《死神術士デスマーチ》は墓地の闇のクリーチャーならなんでも進化元にできるので、《龍脈術落城の計》でデスマーチだけを剥がせばどんなに巨大な闇クリーチャー、例えばバルカディア・NEXでさえもバトルゾーンに残せてしまうわけです。

ただし、退化で出したクリーチャーはバトルゾーンにもともといた扱いになるので登場時能力は使えないことに注意して下さい。

デッキリスト

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通常のアナカラー墓地退化からクロックヴァイモデルのパッケージを全抜きして《ウォズレックの審問》と《秩序の意思》を3枚ずつ採用したものになります。また、同じく4ターンコンボを狙うデッキに対して勝率を高めるために初動は多めに採っています。

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《ウォズレックの審問》は従来ならセガーレなどが入るメタ枠に当てはめており、2マナで3コスト以下のピーピングハンデスができます。つまり、相手よりも早く打てれば確実に出鼻を挫くことができる訳です。特定の相手のメタというよりは初動潰しタイプのカードなので腐る対面がほとんど無いというのも強みです。

そしてこのカード、墓地退化の天敵であるJO退化と《お清めシャラップ》を採用している対面、さらにはミラーにも強烈に刺さります。

JO・墓地退化はコンボパーツが全て低コストで構成されており、故に早期のコンボが可能なのですが、審問の前ではそれが裏目に出ることになります。特にJO退化はサーチカードの枚数が少なく、《モモキングダムX》さえ落とせば数ターンもらえることもざらです。墓地退化に対しては先行4ターン目までに打てればOKなので、しっかりパーツ集めることもでき、後手でも勝てるようになっています。

《お清めシャラップ》はメタ兼初動という立ち位置な為、叩き落とせれば墓地の安全を確保しつつ、遅延させることが可能です。なので、審問を打つことで1ターン遅れたとしても、速度関係が覆ることはなく、ブースト系のデッキに動かれる前に倒すことができます。

ここまで呪文側ばかり解説してきましたが、上面の《サイバー・K・ウォズレック》も強力で、もう一体墓地進化獣がいる時にバルカディアNEXの攻撃時に出すと墓地の《落城の計》を打って再び退化することができます。つまり、1、2マナ余れば実質バベルギヌスを採用しているようなもので、既に詰め札を引ききってしまうことがあっても大丈夫です。

さらに、ウォズレック独自の強みとしては落城を打つことで青魔道具の《卍新世壊卍》を剥がすこともできます。今まではバルカディア・NEXで殴り込んでもトリガーによっては返されてしまう相手でしたが、《卍新世壊卍》がなければそもそも呪文を唱えられないので確実に勝てるようになります。

ただ、コンボデッキ全般に言えることですが、初動やメタカードを増やすとどうしても盾に割ける枠が減り、速攻対面で不利になってしまう弱点があります。しかし、その弱点を克服できるのが《秩序の意思》です。

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実はこのカード、少し前の構築では当たり前に採用されていたのですが、JO退化の影響か再びクロックヴァイモデルに防御札の枠を奪還されてしまいました。しかし今回は審問によるハンデスでJO退化に対抗できるため、赤単に刺さるこちらを採用しました。手札にあればカウンターできる為、多めに採用しているルーターとも良シナジーです。

各カード解説

ウォズレックの審問と秩序の意思についてはデッキリストの項で既に説明したので省略します。(注 略称を用いているものもあります)

死神術士デスマーチ×4

ワーム・ゴワルスキー×1

退化ギミック必須の墓地進化獣達。アナカラー型の方だとデスマーチのみの構築もよく見かけますが、安定性や墓地メタを握っている相手に対してのポン置きを考えれば、5枚以上は必要です。

基本的には4、5ターン目に墓地進化獣+カード指定除去札を使って退化を決める、というプランで大丈夫ですが、お清めを採用している対面やハンデス対面の場合は、3ターン目ポン置きをした方が安全です。お清め採用かつ3マナ帯で除去を飛ばしてくる相手が環境にいない為、裏目に出ることはほとんどないです。

落城の計×4

エアヴォ×1

墓地進化獣の一番上のカードのみを剥がすために必要なカードです。JO退化対面では上に何が乗っていようともモモキングJOを直接除去できるので、以外にもクリティカルなトリガーです。

レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン×4

エマージェンシー・タイフーン×2

地龍神の魔陣×1

2マナで使えるルーターです。ミラーや速攻対面での秩序サーチのため、多めにとっています。地龍神の魔陣は不足しがちな自然マナに成りつつ、ガード・ストライクで受けにもなる優秀なカードですが、多色であるため初動としては安定しないと思い1枚のみ採用しています。

デドダム×4

ジルコン×2

アナカラーの特権でもある三色ルーターです。デドダムは手札と墓地を整えつつもマナを伸ばして後の選択肢を広げることができるので、出せるタイミングであれば積極的に出していきたいです。ジルコンは墓地・マナから出せるのが強いのはもちろんブロッカーとしても優秀です。ただ、ビート対面以外ではマナ・墓地に温存してエマージェンシー・タイフーン等を優先した方が後々出せる分特です。

バルカディア・NEX×4

ゲンムエンペラー×2

ギョウ×1

退化ギミックで出すフィニッシャーです。ゲンムエンペラーとギョウはバルカディア・NEXの攻撃時に出すことができ、相手に合わせてロックを決めていく感じです。手札に来てしまっても墓地に落としておけば、ウォズレックを介して場に出せます。

ロイヤル・ドリアン×2

クリーチャーながら進化カードを剥がして退化に貢献できるカードです。呪文ロックが効かずJO退化にも刺さることから、環境に非常にマッチしています。緑決断で墓地進化獣と同時に出すことが多いです。

生命と大地と轟破の決断×1

マナから墓地進化獣とロイヤルドリアンを同時に踏み倒すムーブを可能にするカードで、アナカラー型の強みの1つ。無論マナ置きしたいカードなのですが、1、2ターン目は多色のマナ埋めを優先した方が動きやすいです。

ダンディ・ナスオ×1

山札を見て墓地・マナを調整できる万能殿堂カードです。主な役割は、山札・マナの大型獣を墓地に仕込むことと、緑決断をマナに置き上のムーブを可能にすることです。他にも、山札から黒単色カードをマナ埋めしつつマナの大型獣を墓地に置くことで、墓地無しから2マナでデスマーチを出せ、場合によっては3キルも可能です。まぁ規制されて当然の器用さですね。

回し方

ざっくりとした回し方を説明して、特筆すべき対面については詳しく書いていくスタイルでいきます。

基本的に2、3ターン目はエマタイ・デドダム等で墓地・手札を整え、4、5ターン目に退化を狙います。審問はこちらが先攻4ターン退化を狙えそうな場合は自分の動きを優先し、後攻or5ターン目以降の退化を狙う場合は打って相手の動きを縛っていく感じです。

VS赤単速攻

秩序の意思の有無が勝敗を分けます。とにかく手っ取り早くルーター→デスマーチと繋ぎたい相手でもあり、秩序の意思で受けきった後や先攻3ターン目に立てることで相手の攻撃を滞らせることができます。審問も全く刺さらない訳ではないですが、それよりもエマタイ等で秩序をサーチすることを優先します。パーツを揃えることよりも受けきることを意識した方が良い対面で、デスマーチ進化元でデスマーチを出すなんてこともあります。盾からエマタイを踏ませたりデスマーチを複数並べたりすればカウンター可能なので、まずは受けきりましょう。

VSJO退化

赤単速攻と同じく3キル可能なデッキですが、先ほどと打って変わって優先順位がルーター<審問となります。速攻ではなくコンボデッキと見るのがコツで、そもそもパーツが揃わなければ何も出来ません。また、《アルカディアス・モモキング》を引かれなければ1ターンで押しきられることはあまりない為、ブロッカーを立てることよりも返しでカウンターできるようにした方が勝ちやすいです。キャンベロを対策して、墓地に仕込むカードの優先順位がバルカディア・NEX<ゲンムエンペラーとなる唯一の対面でもあります。

VS5Cコントロール

お清めを握られていると仮定して、先攻ならば3ターン目までに墓地進化獣ポン置きかウォズレックの審問を打ちつつ5ターン目までに退化、後攻ならば2ターン目に審問を打って4ターン目退化を狙います。

上記の動きがキルターンを遅らせない限り不可能な場合はそのまま最速退化を狙って下さい。そもそも相手がお清めを引けてない可能性もあるわけですし、握っていたとしてもデドダムやミラクルを打ちたいタイミングで打たざるを得ないわけですから、相手自信の動きが鈍くなる可能性もあります。むしろマナを貯められてロスト・ソウルを打たれる方が怖いです。

おわりに

まずはここまで読んでいただき本当にありがとうございました。記事を書くのは初めてなので拙い文章だったとは思いますが、墓地退化の発展に貢献できたなら光栄です。最後に、もしこの記事が役に立ったのであればサポートしていただけると嬉しいです。

ではまた。

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