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#ゴルフ「最新No1」上田のゴルフに対する独り言!第3話

◉やっぱり頭を使わなくっちゃね

【実例3】
◉ゴルフに魅了された男がいた。彼は23歳。
上手くなろうと、毎日毎日、練習に明け暮れていた。80台もそこそこ出る実力を身につけていた。
ある日、所属クラブの大会が開催された。何とか決勝の10名に残れた。決勝開催は、1週間後であった。周りから死にものぐるいと言われるほど、練習に明け暮れた。家族に目もくれず。そして大会決勝当日。最終ホール残すところ、後2ホール。練習の成果もあり、1位との差は1打となっていた。ひしめくデッドヒート。最終ホール、彼のティーショットは、左のラフへ。方や1位の実力者は、フェアウエイのど真ん中、しかも、距離にも差があった。彼の2打目、グリーンに乗らず、バンカーへ。あーもうダメか。と彼は思った。1位の実力者は、ピン奥4メートルにオン。彼のバンカーショットは、何とかピン左横3.5メートルにつく事が出来た。敵のバーディーパット。なんと、はずれた!敵も優勝を意識し、力が入ったのだ。下り、どんどん加速して3メートルのところで止まった。今度は彼の番だ。左からのスライスライン。ここ1週間、パターの練習には、特に時間を掛けた。得意は、スライスライン。微妙なラインであった。強目は、ストレート、カップ一杯。ゆっくり合わせると、左カップ1個。彼は決めた。命までは、取られない、ダメもとだから。ここまで来られたのも運だから。そして、放ったボールは、カップの中へ。パーで上がれた。一方、敵は、残すパーパット。上りの3メートル。強目に打てばストレート。しかし、敵が、外した。さっきの下りのイメージが残っていたのだ。

彼は、晴れて所属クラブのチャンピオンに輝いた。その後、自信を持ったのか、地域の大きな大会に出るチャンスを得た。新聞に載る位の大きな大会。なんと、優勝。彼は、地元で有名人になった。実力も認められた。ただ、実力を維持するため、家族との会話や触れ合いがどんどん減ってい行く。
彼に、知名度を上げるまたと無いチャンスが訪れる。トーナメントのプロアマ戦だ。出場することとなった。なんと、アマで1位となった。しかも、プロアマ全体で、5位と言う成績を残せた。また、更に有名になった。マスコミが騒いだ。テレビにも出演が来た。家族は喜んだが、彼は子供との接する機会がどんどん減って行った。プロゴルファーになる事を考えていた。そして、プロテストを受け、資格を取得して晴れてプロゴルファーになったのだ。
・そんなある日、彼の帰宅した部屋のテーブルに置かれてあった。妻から「離婚届」が置かれていた。誰ももいなかった。行き先など書かれてあるはずもなかった。彼はその場に泣き崩れた。もうどうでも良かった。そして、彼は妻を探し回った。両親、親戚、彼女の友人など、探すに探した。
後悔の念が、彼を襲った。その場に倒れ立ち上がれなかった。支えだった家族。その事に甘えて自分の好きな事を、やりたい事をやり続けた。妻はそれをやらせてくれたのだ。「一体お前は何をやって来たのだ」と自分に言った。そして、「お前にとって何が1番大切な事なのか?」と自問自答した。そして、笑った。
その後、体調を崩して病に臥せった。そしてたった1人でこの世を去った。

彼は、ゴルフで、土砂降りの中の、ディポットのショットでOB、打ち直しのショットが、また、OB。3度目のショット、バンカーへ。雨の為、砂にめり込み、出ない、出ない、出ない。周りの観客も見切りをつけ、去り、彼はそこにただ、立ち尽くしていた。
ボールと後悔の念が残っているだけであった。彼は其処に呆然のいつまでも立ち尽くしていた。クラブを
バンカーへ放り投げた。彼は何もかも失う。

さあ、次へ行こうかな!

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