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#ゴルフ 上田のゴルフに対する物語 特別編No4

・ゴルフコースを回る時、ゴルフ場キャディーは、必要。特に、大会に出場する選手達の専属キャディーは、重要な役割を担っている。
トップアマの試合が開催された。A氏は、知り合い女性を今回の試合のキャディーを依頼した。彼女は優秀なキャディーとして、仲間内では、有名であった。また、A氏も、アマチュアの中では、実力者であった。そんな中、今回の試合も、上位に食い込んでいた。3日目が終わり、2位。トップとの差は2打。いよいよ最終日が、スタートした。女性キャディーとのコンビネーションも、息もぴったりであった。
残り2ホールを残し、上位は、2人。3以下を3打離して、実質優勝争いは2名に絞られたかに見えた。
敵と同スコアとなった。17番グリーン上、A氏はバーディーパットを迎えていた。ラインをキャディーの彼女と相談した。
「チョイ、スラかな?」
「そうですね。」「どれくらい、見ますか?」「う〜ん。カップ半分かな?」「そうですかね、もう少しは、切れそうな感じと見ましたが、、、」
「いや、どうかな?」
「カップ半分では、入らないと思います。もう少し切れそうです。大事な大事な一打ですから。」
「分かった、君を信じて打とう。」

・そして、大事な、A氏のバーディーパット。
「カツン!」ちょっと強かったのだ。外れた。
「あー、あー、やっぱり、そうか〰︎!」
言ってはいけない事を言ってしまったのだった。
「君を信じた俺が馬鹿だった。自分を信じるべきだった!」
彼女は、呆然となった。彼との信頼関係はこの一言で無くなった。
最終ホール。彼女は、一切口を出さず、ただ、バッグを担いでいるだけのキャディーだった。
A氏は、破れた。準優勝となった。何処からか、このやり取りが漏れた。マスコミが騒ぎ立てた。社会も皆、彼女の味方だった。A氏は、悪者となり、彼から頼まれるキャディーはいなくなった。全て断られていた。彼に着くキャディーはいなくなり、大会という大会には、自分でバッグを担いだ。その後、大会には出られなくなり、ゴルフ界から去って行った。
人を信じるという事や信じた自分をも信じなければならないという事である。
ゴルフをしていれば、ゴルフは何でも教えてくれる。

・ある大きな会社を経営する、社長がいた。温厚で人物であった。人情身も厚かった。ただ、酒癖がとても悪かった。極めつけは、覚えてないのであった。本当か嘘かは誰も知らない。会社全体の飲み会があった。会社内の女性は、割と可愛い人が多かった。昔は、「セクハラ」などと言う事は、あまり重要視されていない時代であった。が、しかし今は違う。言葉においても、凄く気を使う時代となった。いつも大人しく、温厚な社長。酒が入ると、注意が必要となる。男性役職は、気を使った。社長の記憶が無くすことも知っていたからである。社長は、特別、女性が好きと言う訳でも無かったが、酒が入れば、やはり男性である。スケベな心が出る。話のついでに、女性の肩などに触れながら、たわいも無い話をするのであった。社長だからと思う女性は、まだ良い。女性たちとなってくると、やや違ってくる。私には、話し掛けてもくれない。ましてや、特定の女性と話す時だけ、ニヤニヤしたらまずい。女性たちを相手にする時は、皆平等に対応しなくてはならない。しかし、酒が入った社長には、ちと荷が重過ぎた。やってしまったのだ。

・思わず、可愛い女性の胸に、触れてしまった。勿論、社長の意識は触れてない。しかし、相手の女性からすれば、酒の席で、「私の胸に、社長が触ってきた。しかも、酒の席で」となってしまう。大会社の社長のスキャンダルは、マスコミが騒ぐ。特にセクシャルハラスメントは、皆が飛びつく話題。直ぐに騒ぎ出した。もう、止めようもない。社長は、記者会見を開き、言い訳をした。「男らしく無い」との批判。しかし、本当に覚えていなかった。警察の取り調べでは、お咎めなしとなる。示談で解決したが、社会は許さなかった。会社の売上は、下降の一途を辿った。酒は怖い。

・あるゴルフ好きなセミプロが居た。アマチュアである。多くの大会で優勝を総なめにしていた。ここ2大会で、連続して優勝をさらっている実力者であった。彼には、パッティングに特徴があった。ボールを打つ時、置いたボールの真上で素振りを3回する癖があった。
3大会連続が、掛かる大会の真っ最中。最終日、16番ホール。今回も、首位をキープしていた。2位との差は、1打!バーディーパットの3メートルに付けた。いつもの様に、ボールの上で素振りを行おうとしていた。彼のマーカーのB氏は、ここ、15ホールを見ていて、少し不信感を感じていた。「ボールの上を素振りするなんて」と思っていた。そして彼が、パッティングに入る前の、素振りを、じーっと
見ていた。「ん、ちょっとおかしいぞ」側に寄って見た。彼の素振りが、ボールに触れたらしかった。
B氏は、彼に「今、素振りしてボールに触れませんでしたか?」その問いに彼は、「いいえ」彼はもう一度仕切り直しをし、もう一度ボールの上を素振りした。次の瞬間、ボールが僅かに、動いた!他の3人も、見ていた。
彼は、自主申告し、「今、ボールに当たり、動きました」と。マーカーであるB氏は、「分かりました」と返事をした。彼は、17番、18番と連続ボギーを打ち、脱落し、優勝を逃した。
それからと言うもの、彼はパッティング時、ボールの上を素振りする事を止めた。ルーティンを止めてから、勝てなくなった。ゴルフ界から去る事となった。ゴルフは、怖い。

「ぶどう畑で、冠を直してはダメ」なのである。

今回は此処まで、次回を楽しみに!

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