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横浜北水提灯台

横浜北水堤灯台(よこはまきたすいていとうだい/神奈川県)
航路標識番号:2121/国際航路標識番号:M6411
塗色構造:赤塔形
灯質:等明暗赤光・明2秒暗2秒
光達距離:4海里
塔高:15m
灯高:15m
初点灯:1896(明治29)年5月16日
Bランク保存灯台

明治、大正、昭和、平成、令和、時代は変われど今も現役、最古の防波堤灯台です

完成当初の灯器は石油ランプ、その後、ガス灯器→白熱電球→現在のLED灯器と変遷。

1923(大正12)年の関東大震災以後、下層部分は鉄筋コンクリートで補強されていますが、上の層は明治期の造りと変わっていないそうです。
防波堤に設置された日本最古の防波堤灯台です。

水堤とは防波堤のことです。港の入口を示すために建てられた(防波堤)灯台で、沿岸域を航行する船舶が目視で自船の位置を知ることの出来る沿岸灯台とは役割が異なります。

白灯台(横浜東水堤灯台)は記念灯台として保存されています 

横浜北水堤灯台(赤灯台)が立っているのは、(横浜上水道建設で活躍した)イギリス人技師ヘンリー・スペンサー・パーマーの設計で1896(明治29)年5月に完成した内防波堤。完成当時は、全長1829mの北水堤、全長1640mの東水堤が横浜港を取り囲み、北水堤先端には赤灯台(横浜北水堤灯台)が、東水堤先端には白灯台(横浜東水堤灯台)と赤白の灯台が対になって配されていました。
対を成していた白灯台の横浜東水堤灯台は、残念ながら廃灯になり、山下公園に係留されている氷川丸の隣に1963(昭和38)年に移設され、記念灯台として保存されています。

《塗色と灯火》
白色が沿岸灯台のイメージですが、北海道などの雪国では、白一色だと背景の雪景色と同化して見づらいなど理由から白赤や白黒の横縞に塗り分けられている灯台もあります。
港の出入り口に設置されている防波堤灯台は、沖合から港に向かって左側は白色、右側は赤色に塗装されいて、日没後に点灯すると左側の白灯台は緑色、右側の赤灯台は赤色で点滅します。

海上保安庁のWebページもご一読ください
https://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/yokohama/kitasuitei/yokohamakitasuitei_lighthouse.pdf

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