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江ノ島灯台

 江ノ島灯台に行ってみた。
 朝、片瀬江ノ島駅に立つ、快晴、橋を渡る。それにしても朝からこんなに大勢の人が江ノ島に渡って行く、平日なのに。車道の車もノロノロ運転、渋滞?すごい観光地です、江ノ島。車両専用が「江ノ島大橋」で、歩道、自転車専用の橋を「江ノ島弁天橋」といいます。

江の島シーキャンドル(展望灯台)

 江の島サムエル・コッキング苑(旧江ノ島植物園)の苑内にある江の島シーキャンドル(展望灯台)に登ってみた。高さ41m(海抜101.5m)の展望フロアからの360度大パノラマ眺望、マジで凄いです。行く機会があれば是非、お薦めです。
 全国津々浦々、岬の突端に立っている灯台は、国土交通省の外局、海上保安庁の管轄なのですが、江ノ島灯台は、江ノ電の江ノ島電鉄が管轄している民営灯台(民間灯台とも言います)です。
 2003(平成15)年のリニューアル時は「江の島展望灯台」の名称でしたが、愛称を全国から募集、その結果、2010(平成22)年10月から「江の島シーキャンドル」と呼ばれています。

展望フロアからの眺望

 高さ41m(海抜101.5m)の展望フロアからの眺望、烏帽子岩の向こうに残雪の残る富士山、息を呑む景色です
 民営灯台なんだけど、海上保安庁刊行の「灯台表」にもちゃんと「江ノ島灯台」と記載されているバリバリの航路標識です。ちなみに関西だと日本最古の木造で現役の「大関酒造今津灯台」が海上保安庁から航路標識の許可を受けてる民営灯台として有名です。

大関酒造今津灯台

大関酒造今津灯台
航路標識番号=3632、初点灯=1810(文化7)年、構造=黒四角形灯籠形、高さ=6.7m、灯高=7.9m、灯質=不動緑光、現役で活躍する最古の木造灯台、1968(昭和43)年に航路標識として海上保安庁から正式に承認され、海図や灯台表にも載っている民営灯台です。1974(昭和49)年3月、西宮市の重要有形文化財に指定されました。

稲村ケ崎からの江ノ島灯台と富士山

 住居表示、公文書等で使われる公称地名は「江の島」表記、ガイドブック、パンフレットなどの表記も「江の島展望灯台」、ひらがなの「の」なのですが「灯台表」表記がカタカナの「ノ」なので、ここでは海上保安庁の表記に従い「江ノ島灯台」とさせていただきます。「の」でも「ノ」でもいいんじゃねえの、そんなに固いこと言わなくても、ハイ、個人的にはそう思うのですが、一応説明しておいたほうが良いのかなと、うん。

 江ノ島灯台の歴史は、そんなに古くはないんです。
 終戦後、藤沢市が江ノ島を観光シンボルとして展望塔の建設を計画します。
 元々、世田谷の二子玉川にあった落下傘塔、1940(昭和15)年に建設された民間施設ですが、兵役訓練にも使用されていました。終戦で必要性が無くなり、転用を見込めたことが、この計画を後押しします。
 しかし、撤去→移転→修復には高い壁が、戦後占領下の日本、GHQから許可を得るのが大変だったのですが、粘り強い折衝の末、平和塔としての建設が認められ、1951(昭和26)年3月25日に展望台を兼ね備えた日本初の民営灯台として初点灯します。

旧江ノ島灯台は、元々、二子玉川にあった落下傘塔を移築、改修して建設されました。
旧江ノ島灯台
旧江ノ島灯台
旧江ノ島灯台 黄昏時 点灯

それ以来、半世紀もの間、湘南の海を守り続けてきましたが、老朽化が進み、2002(平成14)年5月に建替え工事着工、2003(平成15)年4月29日の「みどりの日」にリニューアルオープンしました。

 片瀬江ノ島駅から徒歩1分の「ライトハウスキーパー」という日本唯一の灯台グッズ店にて、新旧江ノ島灯台レプリカをみつけました。
店内は、いろんな灯台グッズが所狭しと置かれています。江ノ島に行かれた時は足を運んでみてはいかがでしょう。灯台ファンになれるかも、お薦めのお店です。

ライトハウスキーパー、新旧江ノ島灯台レプリカ、既に品切れかも?
江ノ島灯台

 2005(平成17)年7月15日には、灯台に登った人の数が100万人を突破したそうです。(燈光会の螺旋階段を使って登る参観灯台とは違って、エレベーターで上まで一気に登れることも要因のひとつ)日本一登る人の多い灯台だと思います。

旧江ノ島展望灯台跡を利用したウッドデッキの「サンセットテラス」

 螺旋階段.から、灯台の真下に広がる旧江ノ島展望灯台跡を利用したウッドデッキの「サンセットテラス」は夕日スポットの穴場です。

湘南港灯台
湘南港灯台

湘南港灯台
航路標識番号=2417、初点灯=1964(昭和39)年9月26日、構造=白色・塔形、高さ=18m、灯高=19m、灯質=等明暗緑光 明2秒暗2秒、管轄=第三管区海上保安本部。1964(昭和39)年の東京オリンピックで江ノ島周辺がヨット競技会場になった時にヨットの帆をイメージしたデザイン灯台として整備されたのですが、うーん、ヨットの帆というよりは、トンガリ帽子に見えてしまうのだけど。余談ですが「江ノ島ヨットハーバー」も、(その時に)時を同じくして構築されました。

 夜8時まで営業してるので、日が暮れてから再度登ってみた。展望フロアは、湘南夜景を楽しんでる?若いカップルだらけ、写真屋親爺が一人で登ってはダメですよね、完全アウエー状態でした。

片瀬漁港
片瀬漁港の赤灯台と白灯台
小動(こゆるぎ)岬から、黄昏時の江ノ島灯台
LEDを使ったライトアップ、日没から様々な色に変化します

《撮影機材》
OM-1
OM-5
OM-D E-M1 MarkⅢ
OM-D E-M1X
ED 12-40mm F2.8 PRO
ED 40-150mm F2.8 PRO
ED 60mm F2.8 Macro

設定は、絞り優先(A)モード ホワイトバランス:晴天 アスベクト比:3×2 ISO感度:200(どうして?って、あっちこっちで書いてたりもするんだけどメーカーの推奨設定だから、なんてヤツでしょ!?)

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