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【 『自己正当化という病』 片田珠美 (2023)】を読んでみた。

この記事の要点を短くまとめると、以下のようになります。

  • 前の記事で触れた「自己正当化」に興味を持ち、読んでみた。

  • イマイチだと感じた部分とその理由を述べる。

  • 良いと感じた部分を述べる。

  • まとめと雑感を述べる。(雑感は長めです)




・読むきっかけ

私の記事『相沢友子氏のオリジナル小説を読んでみた(有料部分)』で「自己肯定感」と「自己正当化」の違いについて主観で書いてみたが、もう少しちゃんと調べようと思い、この本を読んでみた。著者の片田珠美さんは精神科医である。


・気になった点

「さすがに、ここまでの奴らは周りにはいないよな…」という事例が多く、帯にある「あなたの周りにいませんか?」という文言には少し引っかかるものがある。具体的に言うと、以下の二つに多くの紙面が割かれている。

  1. 著者が担当した患者さんの事例。

  2. 森喜朗・ヒトラー・プーチンなどの事例。

1について、著者の気苦労がわかる内容だが周りにいるレベルではない。
2について、ヒトラーやプーチンは大量虐殺犯、独裁者なので言語道断クラス。森喜朗は、著者がかなり嫌っていることが伝わる(森はずっと登場する)が、これもさすがに周りにはいない。史上最低ランクの人間の考察という意味では逆に興味深い内容だが。


・良かった点

一見優秀な人も情性欠如者になることがある、というのは新しい発見だった。また、初めて知る精神分析用語も多く出てきて、新たな見識が広がりそうである。以下にいくつかの用語を挙げてみる。

・ゲミュートローゼ(情性欠如者)
・暗点化
・病識の欠如
・例外者
・無自覚型のナルシシスト 

特に「情性欠如者」は、羞恥心や常識が一切欠如している人間のことを指し、サイコパスレベルの危険な存在である。このような人間がいることを知っておく事は、自己防衛のための免疫になると感じるため、良かった点だ。


・まとめ

ざっと一読するとそうでもないような感じがするが、読み込めば面白い本だというのが最終的な感想である。森喜朗に関する記述が多く、そのために印象が悪くなっている部分があるが、筆者がそれでも書きたかったのは、よほど森喜朗が嫌いだからだろう。
ちなみに、森喜朗一派の小池百合子も情性欠如者という可能性はないだろうか。森同様、学歴にも怪しいところはある。それともう一人、昔話題になった小保方晴子がふと浮かんだ。小保方に関しては、割烹着などの奇行も目立つが、当時の手記を読むと、自己愛の塊という印象を受けた。自己愛が強い人は暗点化しやすいと、この本にも書かれている。私は専門家ではないので断定はできないが…。
最後に、私が少し前に読んだ山崎雅弘著『詭弁社会』(2024)はこの本と相性が良いと思うので紹介する。政治家が自己正当化のために使う「言い訳」は多くの場合「詭弁」であるからである。



・雑感をだらだらと述べる

私が遭遇した情性欠如者らしき人

Aさん:小学校の同級生【昔の話】

小学校の時のことだが、クラスメイトだったAさんはいつも「宿題はやったけど家に忘れました!(•̀௰•́ )キリッ」と嘘をついていた。しかも平然と。毎回教員に指される度に真面目に言っていて、教室の空気を凍りつかせていた。このことについて友達と話した記憶はないので、単にスルーするのが暗黙の了解であったと思う。こういう人は相手しない方が良いという常識が当時はあったように思う。

B:ラーメン店の店員【最近の話】

ラーメン店で冷やし鶏塩そばを注文したところ、塩ダレがかけられておらず、全く味がしなかった。料理を作ったZ世代と思われる店員(以下B)に優しく指摘したつもりだが、「レシピ通りに指定された量をちゃんとかけた!(•̀௰•́ )キリッ」と嘘をつかれた。その後Bは同僚の店員のところへ行き、「味が薄いんだって!」と、わざと私に聞こえるように言い、同僚も「えー、なにー、やだー」などと騒いでいた。結局Bはミスを隠蔽し、単に私がウザ客だということにしたようだ。胸糞悪くゴネまくる情性欠如者Bに、塩ダレを持ってこさせるのは大変だった。しかも食後に「味しましたか〜?ちゃんとかけたんですけど〜。」と尋ねてくる厚顔無恥ぶりであった。もちろん最後まで謝罪は一切無し。ちなみにBはオープンキッチン内でずっと、TikTokで見かけるようなヘンな踊りを踊っていた。まさに奇行である。他にも客がいるというのに…。
今思い返しても悪夢のような出来事である。


情性欠如者は増えたのか

最近の東京補欠選挙や都知事選の候補者のヘンな奴の多さを見ても、普通に街へ出ても、情性欠如者のような「ヘンな奴」が増えたように感じる。全体として精神疾患の患者は増えているそうだが、これは、精神疾患予備軍のようなヘンな奴も増えているということではないだろうか。今の日本はヘンな奴が普通になってしまっている。

カメムシ大量発生、クソムシも大量発生

今朝、運動をしに公園へ行く途中、青信号の横断歩道を渡っていると、右方から車の走行音が近づいてきた。驚いて見ると、ブレーキを踏む気配のない車が私を目掛け猛スピードで突っ込んで来ていた。すぐに逃げて命は助かったが、完全に私を轢き殺そうとしていた。そのヘンな車を運転していたクソムシはずっと私を睨みつけながらノーブレーキで通過していったのだが、その間、信号はまったく見ていなかった。対向車線では私のすぐ近くに車が2台、横断歩道前できっちり信号待ちしていたにも関わらず、おかまい無しである。
私がもし轢き殺されていたとして、運転していたクソムシは「ちゃんと信号は見てた!(•̀௰•́ )キリッ」と平然と嘘をつき、それを聞いたクソ警官が、「えー、それじゃー、歩行者が悪いねー」と言い、死んだ私が悪い事にされるのだろうか。今の日本では十分ありうると思っている。
恐ろしいことに、ここ1年で同じように轢かれそうになったことが何度もあるのだ。その中にはクラクションを鳴らしまくり罵声をあびせながら去っていくクソ車もあったくらいである。誓っていうが私に瑕疵は無い。これが今の日本の姿なのだ。

カメムシ大量発生よりも、このようなクソムシの大量発生のほうが大問題である。
残念なことにAmazonでクソムシ用の殺虫スプレーは売っていなかった。

おわり。





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