寒中お見舞い申し上げます

寒中お見舞い申し上げます。
本年の年明けは、能登半島の激震・津波とJAL羽田空港事故で正月気分どころではなくなりました。東日本大震災/原発事故から13年、村内高齢化率約60%の飯舘村ですが、能登の被害地の現状は人ごとではありません。志賀原発が規制基準を上回る震度に遭遇しトラブルが生じています。政府や規制委員会は再稼働のつもりですが、能登半島では住民避難も屋内退避も困難なことが、今回明らかになりました。今後も地震津波と共存せざるを得ない日本列島で、原発再稼働などもってのほかだと思います。21世紀は、自然災害・コロナ禍が世界で多発し、先端技術を使って子供まで殺戮する戦争も止められません。21世紀の危機を乗り越えていくには、民主主義の原点である地域コミュニティと住民の力を強化するしか方法がないと思います。
私たちは、2011年に飯舘村で活動を開始し、放射線測定では飯舘村村民と協働、放射能測定では村民・ボランティアに支えられてきました。首都圏の医師・看護師の仮設住宅訪問ボランティア活動から始まった健康や医療分野の活動は村内の医師や看護師、村民と連携して現在も継続しています。飯舘村の避難指示が解除された後は、ボランティアと地域の村民が協力しあう里山再生プロジェクト、ワイン用のブドウ栽培の試み、山野草を調査して紹介する活動、アートプロジェクトにも取り組んでいます。
昨年末から年初にかけて、飯舘村に二つの住民組織が誕生しました。「健やかに暮らせるいいたての会」と「一般社団法人図図倉庫(ZUTTOSOKO)Net」です。ともに村民女性リーダーが、村民目線で村の未来の再生を担って行きます。私たちは、村民と連携して若手世代の活動を支えつつ、諸活動を粘り強く維持していくつもりでおります。
2024年1月 愚者の声


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