「スモールイズビューティフル」の哲学

「スモールイズビューティフル」の哲学を、現代状況を加味して要約する。  
 
「科学技術振興と経済成長が社会の幸せを産む」という世界の「常識」は
間違いである。
この「常識」をもとに、巨大プロジェクト・地球資源収奪・金融グローバリズム・軍事力強化・省力化・スピード化などに国家予算を費やすことを良しとする近代人の意識は、最終的には国家間核戦争を防ぐことはできない。 
これらを意識的に拒否すること、自然と共存すること、適性技術*の開発を実行すること等が、人類の真の「自由と民主主義」「永続平和」を守り、生き残る唯一の道である。(愚者の声要約)
 
著者 E.F.シューマッハー
(経済学者・哲学者、ドイツ生まれ、イギリス国籍、1911-1977)   
*シューマッハーは「中間技術」と呼んでいる。
1973年初版(1986年邦訳 小島慶三・酒井懋 講談社学術文庫)
1997年初版 スモールイズビューティフル再論(2000年邦訳 酒井懋 講談社学術文庫)
 

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