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ライラさんの、これまで、と、これからの物語 ~「ワタシ御伽ばなシ」~
ライラさんは謎の存在
ライラさんPの中で、冗談めかして言われるのが、
「ライラさん担当でも、ライラさんのことはよく知らない」
である。
ともかく、謎が多いのである。
ドバイから日本にやってきた。
極貧のアパートぐらしで、食うにも困っていた。
公園で、皆とおしゃべりをするのが好き。
うん、コミュとかからそれはわかる。
でも、ね。
パスポートどうしたのか、就労ビザは? アラブ圏って家父長が厳しいからパパが知らないのなら、無理じゃね、とか、ママが独断でやるにしても、パパにバレたらとんでもないことになるぞ、とか。
コンビニでバイトしないといけない極貧生活なんだけど、なんで、側仕えのメイドさんがいるん? メイドさんの給料だれがだしてるんだ、ママが出してるなら、ライラさんにも仕送りはないの?
公園でおしゃべり、は微笑ましいけど、誰が日本語教えたんだ? メイドさん? 1,2か月であれだけマスターできるライラさんてナニモンだ?
とかなんとかかんとか。
考えれば考えるほど、迷宮に踏み入れてしまうのである。
「パパはなんでも知っている」
これはひとつの可能性なのだが、パパは知っているが、ライラさんにはなにも知らせていない、という可能性である。
だいたい、何か月も(モバマスのシンデレラヒストリーでは、数か月、半年くらい?は経過していることがわかる)、家出していて、パパが黙っているわけがないのである。
ライラさんの実家は、お城みたいな家、と形容されているし(「マウジュのまにまに」のセリフで確認できる)、家で大規模なパーティをやったりしている、富豪で良家の子女である。
そんな娘がいなくなって、界隈で大問題にならないわけがないのである。
つまり、今の生活は、両親が黙認していると考えるのが妥当ではないか、というわけだ。
でも、なんでそんな茶番を仕組んだのか、そもそも、ライラさんはそれに気付いているのかどうか。
「ワタシ御伽ばなシ」
この曲は、非常に特徴的な曲である。
たとえば、同時期にボイスがついた、望月聖ちゃんの、「ミライコンパス」、大石泉ちゃんの、「スバル」。
これらは彼女らがセンターであるのだが全体曲であり、センターの特徴が色濃くでてはいるものの、「ワタシ御伽ばなシ」ほどではない。
だいたい、「ワタシ御伽ばなシ」は、3属性ユニットである「ファブラ・フォリオ」の曲であるにかかわらず、クール曲なのである。
あるかたがXでつぶやいていたことが、その特徴をよくあらわしている。
簡単に説明すると、ライラさん以外の
メンバーは、「あるものを追い求めている」子たちであるが、それはライラさんが、故郷に捨てて、「逃げ出してきたもの」だ、というのである。
杏は、「働かないで生活」すること、
森久保は、「静かな日常」、
小春は「お姫様」の自分、
日菜子は、「王子様と結ばれる」こと。
これらは、故郷でパパのいうとおりにしていたら、ライラさんはカンタンに手に入れられたものなのである。
つまり、ライラさん自体が、御伽ばなしの住人なのである。
なぜ逃げだしたのか。
それも、ライラさんが言い出したことではないことが、モバマスヒストリーからわかる。
ライラさんは、漠然とした将来の不安をかかえていた。それはほんのすこしの漠然としたものであり、我慢できるものであった。
結婚も、両家が親密になって家族や親戚が増えるのは、ライラさんはうれしいと思っている。
でも、ほんのすこしの違和感があった。これでいいのだろうか、と。
そこで、ママが提案したのである。
「自由になりたいのなら、日本に行ってみる?」
そして、その夜の話の翌朝、側仕えのメイドさんといっしょに日本に旅立つのである。
ハナシがうますぎやしませんか、と。
さすがに、翌朝出発して、それアリなのかどうか?
そうして、御伽ばなしな生活を捨てて、もうひとつの、御伽ばなしな生活、高貴な姫さまがさまざまの事情で極貧の底辺な生活におとされて・・・ という新たな御伽ばなしを始めるわけである。
「灰被り姫」(シンデレラ)
イジワルな姉たちにいじめられていたシンデレラは、王子様に見初められるが、魔法が解けそうになって、ガラスのくつを残して逃げ出してしまう。だが王子は彼女を探し出し、くつをはかせて、プロポーズする。
めでたしめでたし
ライラさんのお相手、とされるのは、パパの商売関係の方、としか明らかになっていない。
だが、パパはドバイの富豪である。ドバイは、7つの首長の
連合国、「アラブ首長国連邦」の有力な首長国である。
それにくわえて、近くはサウジアラビア、中東ならヨルダン、いくらでも「王子様」はいるのである。彼らは、王族であると同時に、ビジネスマンでもあるのだ。
「王子様とお姫様は、末永くしあわせにすごしました」
おとぎ話なら、そう締めくくられるわけだが、もちろん現実はそれでは終わらない。
ライラさんのお相手が、どこかの王子様だったとしよう。
仮に、第七王子とする(笑
第七王子は、王位を継ぐことはないものの、王族なので、好き勝手なふるまいをするわけにはいかない。
だから、お相手はかなり自由を制限されてしまう。
「籠の鳥」である。
ライラさんが、それに漠然とした不安をかかえていたとしても、おかしくはないし、立場がわかっているからこそ、文句をいうこともない。
パパやママからそれを聞いた第七王子は、
「それなら、つかのまの自由を。時が来れば、わたしが迎えにいきましょう」、と。
とまぁ、妄想は暴走するわけだけど、パパ、ママ、第七王子が結託して、これらの芝居をうった、としてもハナシはまとめることが可能だ。
この3者が了解していれば、ライラさんが日本で自由を謳歌していても、不都合は生じない。だって、それは仕組まれたお芝居なのだから。
さて、ライラさんは、自分の境遇を理解しているのだろうか?
かしこいライラさんなら薄々気がついていてもおかしくはない。いまの境遇が作られているものだということ、本当の自由ではないこと。
ガラスの靴
「ワタシ御伽ばなシ」の歌詞は、かなり示唆的ではある。
「不自由はない、不満はない」
「どこにだって行けるでしょ、ここじゃない? そこはかとない?」
「パパもママにも教えてあげない」
「どうか、この夢が醒めるまで、醒めたって続いていく」
故郷から、ガラスの靴をもってやってくる第七王子と、
わたし、プロデューサーが差し出す、シンデレラの靴。
最終的にライラさんが選ぶのはどちらか?
みたいな? (笑
ここらへんは、ソル・カマル ユニット曲か、ソロ曲のコミュにて最終的には明かされるのではないかと考えている。
特に、家庭円満に育ったナターリアとの関係性がどうかかわってくるのかが気になるところ。
ただ、今のデレステのスケジュールでは、これらはいつになるかわからない。3,4年以内にはかたつけてもらいたいのだけど・・・
まぁ、待つしかない。
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追記
さて、適当な妄想を垂れ流してしまったんだけど、根本的な疑問に立ち返って考えてみると、
「すべてパパの差し金」
ってのがやっぱり一番しっくりくるのかもしれない。
この視点を入れることで、あらゆる矛盾を正当化できる。
つまり、ママはパパの指示でライラさんを日本に送った。
婚約者など、実はいない。
パパが結婚の話しかしなかったのは、ライラさんを誘導するため。
国では、ライラさんは留学でもしていることになっているのだろう。
すべては、「ライラさんを自由にするため」
国にいては、結婚や風習やいろいろな縛りがある。それからいったん離れて、考える機会を与えた、のかもしれない。
これは、「パパが作った、御伽ばなし」
しらんけど(笑
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