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母の退院後日記②

1月17日
13時半

病院の受付で清算を済まし、
半休をとった長女と母の病室へ。


さあいよいよ退院。

入院先のドクターが、
「こんな衰弱している人の退院なんて、
勧めない。
タクシーの移動中に何かあるのも覚悟してください。」
なんて言うからヒヤヒヤ。
大丈夫かなあ。
でも退院を決めたのは私たち。
母の偉大な力と
娘の深い愛と
私のへなちょこ決心で何とかなるさ。

タクシーの運転手さんは明るくて
「お母さん、
僕お母さんの彼氏よ。
覚えてる?」
なんて、母に言って
場を和ませてくれている。

けれど、
ごめんなさい。
母は耳が遠くて聞こえてません。
私も笑っていいかどうか。

さあ、何事もなく、無事に我が家に帰宅。

「お母ちゃん、帰って来たよ!」

家の前で待機してくれていたケアマネさん(男性)と、
急いでやってきてくれた福祉器具の方と、
運転手さん
3人で優しく母を運んでくれて。

訪問看護師の優しい女性チームもやってきて
点滴を繋いで
痰で苦しそうな母の痰吸引もしてもらい
一安心。
次に
訪問医療のドクターチームが改めて母の診察。

なんか
あんまり思い出したくもない
後ろ向きな話しをされ
母はそれを聞いてか
疲れてか
大人数が嫌なのか
急に不機嫌になり
「帰って!」
と。

母は若い頃から
大人しく穏やかに見えますが、
キレると怖い。

まあ、この怖さが出るくらい元気なのかな。
と、思うことにしよう。

で、リビングに母と娘を残し、
私は医療、看護、介護チームと別室でお話。

入院先の病院では1000だった点滴を500へ。
今の主治医によると、点滴の量が多すぎると、
水がたまり過ぎて、
溺れた状態になって
痰がより増えるとか。

そんなことは
初めて聞いたので驚き。

「点滴量を減らすと、
痰も減るでしょう。
……
で、段々枯れていって……」
え、今ドクター
枯れるって言った?
前もおっしゃってたよね。
そういえば、前の主治医も。
え、医者はそういうの普通なのか
気にすることではないのか

で、こちらからは
「とにかく口から食べるようにしたいので、STさんの手配を早急に」
と、言ってもいい返事がなく。
「前のSTさんは嚥下の力があると」
そういうと、
首を傾げられる。
まあ、何か考えがあるのでしょう。

とにかく、
母の退院後の生活がスタートです!

*予告
ここまでだと
新しい主治医に不信感があるような書き方になっていますが、
その主治医の判断のおかげで
数日後には
痰の量が劇的に減っていきます。
感謝です。







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