🏮「灯りまつり」のこだわり空間演出!!👘

2024年9月3日 19:28

おはようございます！
丹羽蓮一郎（にわれんいちろう）です。
#株式会社 CHIMNEY TOWN インターン8期生
#ムサビの映像

今回は・・
先日8/3に開催された
「小平グリーンロード灯りまつり」のこだわりの空間演出や、本プロジェクトの経緯を通して、感じたことや考えたこと、そしてこれからについてnoteに書きまとめ、記録・共有させて頂きたいと思います！

📻【プレスリリース・メディア掲載情報!!】

「J :COM」
ジェイコムチャンネル様に取材いただきました！(近日放送!!)
番組名：ジモトトピック(たまろくと)
初回放送：８月10日(土)午前 11時～(８月16日までリピート全国放送)
放送エリア：西東京(東久留米、小平、西東京、東村山、清瀬)

「Yahoo!ニュース」
(地域ニュースサイト号外NETライター(小平市))でご紹介いただきました！

「武蔵野美術大学公式ホームページで宣伝いただきました！」

「武蔵野美術大学公式ホームページのNEWSでご紹介いただきました！」

「灯りまつり」とは？-本プロジェクトのきっかけ！

灯りまつりとは・・？

灯りまつりとは、昔から市内に伝わる祭り灯ろうを小平伝統の文化としてとらえ、市民が持ち寄る手作りの「灯り」で再現するお祭りです。小平市内15ヶ所の会場に3000個以上の灯籠が並びます。

小平灯りまつりの由来は、古くから神社の祭事で灯ろうを参道、氏子（祖神である氏神の子孫、または産土神(うぶすながみ)の鎮守する土地に住んでおり、その守護を受け、それを祭る人々のことを指す）の家の門口に飾る風習からだと言われています。そのような「祭り灯ろう」を再現したのが小平灯りまつりです。毎年たくさんの灯ろうが飾られています。

https://www.city.kodaira.tokyo.jp/event/106/106887.html

今回ニワは・・
武蔵野美術大学×灯りまつり（たけのこ公園）コラボプロジェクトの仕掛け人として、実行委員長・代表を務め、また空間演出のプロデュース、ディレクションを行いました！

きっかけは・・(ちょっと長ったらしいので飛ばしてください笑)
大学1年の夏、駅前で見かけた「灯りまつり」のポスターに目を惹かれ、地域で一番盛り上がっている光のお祭りに関わりたい！空間演出をしてみたい！と思っていました。

時間は流れ、大学2年の4月、
行政や地域と連携してワークショップ等を実践的に行う授業の初回、前の授業が長引いたため、遅れて教室へ。すると突然マイクを渡されて壇上へ。
（え・・？へ？どういう状況？？）

教授「この授業で何をやりたいですか？10分間プレゼンしてください。」

その時、瞬間的に頭に浮かんだのは、去年の夏に出会った「灯りまつり」。
そこで、ダメもとで「灯りまつり」の空間演出などのお手伝いをするワークショップ企画をプレゼン。

すると・・翌週。
授業にゲストが来ると言われ・・
まさかの小平市の職員さん！しかも「灯りまつり」のご担当者さん！
速攻でプレゼン資料を作り、50人以上の学生、先生、行政、観光協会の前で、飛び入りプレゼン！

まさかの大ウケで、行政の方もムサビとコラボしたいとわざわざお越しくださったようで、、共感してくださり、、
次の瞬間には、ムサビの代表・実行委員長としてニワが進行することに決定！（ちょっと待ってくださいとも言えず、急スピードに企画が決まりました・・）
最初は、少しお手伝いできれば良いなくらいと思っていたのに、まさか統括と総指揮をするなんて・・（もちろん嬉しいし有難いです！）

というわけで、
ガッツリと関わらせていただくことになり、
学生20名ほどの実行委員会を結成し、毎週2時間の打ち合わせを数ヶ月間行いました。最初はどこから何を始めれば良いかも分からず、予算も無い中でどんなことができるか、実現可能性も含めてたくさん話し合いました！

代表・実行委員長の責任と役割。

全ての情報や状況を把握した上で、全体を回していかなければならないことは大前提に、今回は会場の空間演出のプロデュースをメインで行ったので、自分のこだわりたいクリエイティブと、代表・実行委員長としての立場を両方全うすることの難しさを感じました。
行政や観光協会、大学、教職員、参加学生など、多くの方を巻き込み関わっているプロジェクトなので、個人的な主張や考えというよりは、どういう手段を取れば組織として上手く進むか、リスクを少なく実現できるか、という客観的な視点を常に持ちながら、この数ヶ月は取り組んできました🔥
ただ僕もクリエイターとして、作りたい作品や空間へのこだわりは捨てられないので、責任のあるプロデューサーという立場でもある自分と常に戦いながら葛藤していました。二重人格みたいな感じで笑
将来的には、自己プロデュースできるクリエイターであり、かつインフルエンサーを目指しているので、ここは乗り越えて強みに変えるチャンスだと思っています！！

テーマは「百鬼夜行」！×灯篭の可能性！

灯りまつりのメインは、なんと言っても「灯篭！」市民の方々が当日持ち寄るのものに加えて、ムサビ側でも100個の灯篭をデザインすることに！
テーマは多数決や何度も話し合った結果、「百鬼夜行」になりました！

会場であるたけのこ公園は、名前の通り竹林があるため、竹取物語（かぐや姫）なども案には出ていたのですが、
ムサビ側で100個の灯篭に絵を描く、そして市民の皆さんにテーマをお伝えして描いてもらうという形なので、かぐや姫など、テーマを特定、限定させすぎてしまうと、みんなが違ってみんな良い、といった醍醐味である三者三様のデザインにできなくなってしまう。極端なはなし、100個の灯篭があれば、100本の竹と100人の姫が誕生してしまう。。デザインのモチーフが量産型に！？

このお祭り、そして今回の企画の特徴である、
全ての灯篭を運営側だけでデザインせず、お祭り参加者がそれぞれデザインし持ち寄る。しかもムサビ生と言っても、その中で何人もの違う人がデザインする、と考えるとこの「百鬼夜行」というテーマが相性抜群なんです！

「百鬼夜行」と言えば、ざっくりとした世界観やイメージは浮かぶものの、人によって想像するキャラクターは異なる。数十体の妖怪が連なってこそ、初めて「百鬼夜行」と化すため、今回のオペレーションでいう、灯篭それぞれに違ったデザインを施し、かつ共通のテーマというお題にはピッタリあてはまるんじゃないかと！

結果、見事に・・
会場に灯篭が並んだ光景は、三者三様の妖怪が立ち並び、百鬼夜行がそこにはありました。妖怪という古くからの言い伝えや日本文化を尊重し、それを和のモチーフである灯篭と掛け合わせ、それらが自らゆらめいて光る様子は、幻想的な和の空間を生み出すことができたんじゃないか！と思います。

こだわりの空間演出！

①灯篭の中に入れる？体験型ワークショップ

テーマである「百鬼夜行」の、幻想的な摩訶不思議な世界観を作りあげるため、照明演出にもこだわってみました。

・灯篭を鑑賞する→灯篭に入り込む体験型演出を！
ライトアップや配置している灯篭は、あくまで「綺麗〜」「素敵〜」といった受け身での鑑賞体験のため、視覚的な美しさですが、作品とお客さん自身が一体化したような没入型体験を作り出し、お客さんにとって一番の思い出となるような仕掛けを作りたい！と思い、
灯篭の中に人が入ったかのような影絵体験のワークショップ空間を作ってみました！

広い会場を演出で満たす、というのも重要ですが、演出や見どころがバラけすぎてしまうと、帰った後お祭りを振り返った時の印象は、総じて「綺麗だった」に留まってしまうんじゃないかと。
だからまずは、家族や多世代でいらっしゃった方の記念写真が撮れるような側面の仕掛けも欲しいし、かつムサビとのコラボ企画である点、そして今回機材協力をしてくださった会社さんのキャプションを、今回のお祭りのメイン看板となるよう心掛けました。

まとめるとこの仕掛けは、
・一番の思い出となる体験型演出！
・記念写真が撮れるフォトスポット
・SNSで投稿できる(影絵なのでシルエットのみ)
・看板/キャプションの掲示
という効果を狙っています！👀

②竹林×照明の相性抜群！？

竹はとにかく照明演出と相性が良く、竹を活用した素敵な空間演出の事例は数多く存在します！

穴を開けて模様を彫ったり、切って組み立てたり、など無限の可能性があります。竹の持つ特有の素材感や、あの色や形など、照明ととてもマッチして、世界観や雰囲気を作り出しやすいんです！
そこで、灯りまつりでは竹林のある公園を選び、竹林での演出を中心に、会場の空間演出を構成してみました。

竹は和のモチーフであるため、和風の世界観が作り出しやすく、今回のテーマである「百鬼夜行」も竹林があるために選んだものです。竹取物語（かぐや姫）なんて、まさにピッタリで、かぐや姫をイメージして照明を当ててみました！！

照明の色については、青、オレンジ、緑の3色を使い、それぞれが干渉しないよう色合いを調整し、寒色でも暖色でもない、良い意味で違和感のある「和」の演出を心掛けました。

③空中デザイン！秘密基地への入り口

「えんとつ町の"踊る"ハロウィンナイト」の空間演出考察や、

「藤野まるまるマルシェ」のこだわり空間演出解説でも。

たくさん書かせて頂きましたが、僕の空間演出のポイントは「空中の空間演出」です。断言します。踊ハロの考察noteで詳しく書いているので読んでいただけると嬉しいです。

今回においても、竹林のライトアップだけでは、竹林ロードを歩くゲストとの間に距離感が生まれてしまうため、ゲストの上空にストリングライトを吊り下げ、和の世界観を高めるため、和紙の提灯をつけてみました。

そして、空中の演出に加えてエントランス演出もとっても大切だと思います！その門を潜った瞬間から冒険や物語が始まるため、演出家はエントランス自体に、ゲストの高揚感を高めてワクワクさせることが重要になってくると思うんです。

今回はそこまで大掛かりにはできなかったのですが、会場内の演出ではメインとなる竹林ロードに入るエントランスにこだわってみました。
まず、門としてストリングライトを潜るような設計にし、入り口には、このお祭りのキーポイントでもある灯篭を設置。絵柄を選ぶのにとっても時間がかかりました。。

良いエントランス演出ができると、ゲストはその前で写真を撮るようになり、象徴的で印象に残る仕掛けを残すことができると思います。結果、当日はたくさんの方にエントランス前で写真を撮っていて、子供たちは「秘密基地だ！」「お化け屋敷みたい」とはしゃいでいました！
「百鬼夜行」のテーマのように、おどろおどろしさを醸し出しつつ、照明によって幻想的な雰囲気を目指したので、狙い通りに皆さんに楽しんで頂けて幸せです。

④皆を誘う灯篭の導線レイアウト設計

先ほども紹介させて頂いたように、灯りまつりは、市民の皆さんが自作した灯篭を持ち寄って会場に並べていくので、すでに完成されているものを見るのではなく、ゲストの数によって会場の灯りが増えていく、という結果的にお洒落な仕掛けになっているんです。僕ら大学側で制作した灯篭はもちろん、今回は数百基にもなる市民の皆さんの灯篭も含めて、その配置や会場内においてのレイアウトもディレクションさせて頂きました。

どうせなら、公園内にざっくばらんに灯篭を置いていくのではなく、暗闇の中で、灯篭に誘われて歩くような体験を作り出せればと思い設計しました。またテーマである「百鬼夜行」のように、灯篭がたくさん並んでいて初めて成り立つ設定を使って、妖怪の行列を意識して手掛けてみました。

写真ではなかなか伝わりにくいのですが、夏の夜に朧げに浮かび上がる灯篭の揺らめいた光と妖怪の光景は、言葉では表せない幻想的な空間でした。

・照明設計デザイン！事前イメージの大切さ！

今回、ライトアップは「株式会社 Light uppers」様にご協力いただき、数ヶ月の準備期間の中で幾度の打ち合わせを行い、当日を迎えました。時間的制約や大人の事情で、現場の視察は行ったものの、実際に照明を当てたり、演出の実験をすることはできず、照明の配置や色彩設計まで全て想像で行ったので、なかなか当日のイメージを持つことが難しく難航しました。ただ、普段からライトアップを行っている会社の方は、ある程度頭の中で、照明を当てた時のイメージができるらしく、「これが経験の差なのかな」と、もっと事前に頭の中で、どれほど具体的かつ詳細なイメージを持つことができるよう、今後もプロジェクトや視察も含めて、クリエイターとして現場力・構想力を鍛えて行きたいと思いました🔥

最後に！
今回も読んでいただきありがとうございます！！
今後も1か月〜2か月に1本の頻度で、手掛けた空間演出やCHIMNEY TOWNでの活動などについて書いて行きたいと思います！
今後もクリエイティブの分野でバリバリ突き進んで行きます🔥
引き続き応援のほど、よろしくお願いします！

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