パワーカップルの実感ゼロ

「いいなあ、パワーカップルだから安泰だね」
と言われることがたまにある。

パワーカップルの定義は色々あるみたいだが、一般的には夫婦ともに年収700万円以上の世帯を言うらしい。

私と夫は共に年収1000万円ほど、世帯年収は2000万円なのでたしかにパワーカップルの定義に当てはまっている。

ただ、実感として「余裕だなあ」とか、「パワーカップルだからタワマンに住んで外車を買って外食をして家事はお手伝いさんに頼んで、服はブランド物を買って、週末はゴルフやってます」みたいなことは全然ない。

自分の生活といえば、
家賃月3万円の社宅に住んで車は持っていなくて買う予定も無し、家事は夫婦で分担、服は洋服の青山やAOKIやジーユー、週末は安い八百屋で野菜を買い込み、ジムで運動をしたり散歩をしたりしてます、といった感じだ。

この生活は超節約生活というほどではないけれど、日本の平均的な生活くらいじゃないだろうかと思う。

この生活が不満なわけでは全くないし、むしろかなり満足度は高い。
なぜかというと、この生活で不便がない上に、浮いたお金を貯金や投資に回せているからだ。
投資に回せるお金があるという点では、たしかに自分は恵まれていると思う。

だけど世間一般で言う「パワーカップル」というなんだか強そうなキラキラした響きのイメージからは離れた生活をしてるな、という気もする。

仮に一般的なイメージのパワーカップル的な生活を送ろうとしたら2人でいくらくらいかかるのか。

・家賃月30万円(都心のいい感じのタワマンに住んだらこのくらいかかるかなと)
・外車のローン月10万円
・家事代行に月25000円
・服は2人合わせて月平均6万円
・食費は月12万円
・旅行や趣味に月平均5万円
・通信費に月5万円
・水道光熱費に月3万円
その他諸々合わせて月に80万円くらいは出費がありそうだ。
子供がいれば月に100万円は出ていきそうな暮らしぶり……。

そうすると年間960万円〜の出費だ。
実際は何かと急な出費もあったりするものなので、1000万円くらいは出ていくだろうか。

年収1000万円ずつの世帯の手取り年収は1400万円ほど。

うーむ、たしかに計算してみると400万円ほどは貯金ができるので目先のことだけ見ればなんとかなりそうではある。

ただ、今は100歳まで生きる時代。
70歳まで働いても、残りの30年間、その分の貯金だけで生きていけるだろうか。

ましてや今までリッチな生活をしてきた人たちが老後になって急に慎ましい生活を送れることはないので、生活レベルは下げられないと見る方が良さそう。

子供ができたりなんだかんだで年平均300万円貯金できたとする。
その夫婦が30年間貯金を続けると、9000万円の貯金になる。

生活レベルを下げずに家賃だけなくしたとすると、月50万円ほどの出費。
これを老後30年間続けると、総額1億8000万円必要になる。

圧倒的に足りない。
たしかに年金などを合わせて少し生活レベルを下げればなんとかなるかもしれない。

ただ、私の感想としては、やっぱり心許ないなと。

今こうやって雑に計算しただけで老後のお金が足りなくなるとわかっているのにあえてそんな裕福そうな暮らしをする選択肢はないかなと思った。

私は節約と貯金と運用を続けて、早くリタイア後の生活を迎えられるようにコツコツ頑張りたい。

すごく大雑把な計算だったし少し厳しめな見積もりだったかもしれないけれど、十分恐ろしい結果が出たので、また頑張るモチベーションになりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?