びんばっちゃまと妖精ちゃん15

コマチちゃんはとてもおとなしくてお父さんお母さんの仰ることをよく聞いて
真面目な子どもでした
学校では一番前の席で静かに本を読む真面目な子どもでした
後ろの席の男の子たちが騒ぐ声に　小さなため息
(うるさいなあ)
コマチちゃんのお姉さんは正反対の性格で男の子が騒ごうものなら先生みたいに言います
「あんた達は　静かにせんね！」
このお姉さんは、あまりお手伝いは好きではありません
明るくてオシャレが大好きでハツラツとしています

明るいお姉さんは遠い大きな島のオシャレなお兄さんのお嫁さんになりました

コマチちゃんもすっかり大人になりました
働き者のコマチちゃんをお嫁さんに欲しいと言う男の人が現れました
男の人は大きな屋敷の一人息子でした
男の人のお父さんはいつもしかめっ面で意地悪そうな怖い顔をしています

一人息子には同じような大きなお屋敷の娘を迎えるつもりでした

そのお父さんは高い誇りを持っていました