M5Atom S3 LiteをPlatformIOで使用する為の備忘録(macOS編)
M5Atom S3 LiteをPlatformIO(macOS環境)で使用しようとした際、少しつまづいたので備忘録として残します。
開発環境
macOS 14.1.1
PlatformIO IDE
ライブラリのインポート
以下のライブラリを使用しました。
M5AtomS3
FastLED
問題1:USB接続と書き込み
PlatformIOから自動認識されるUSBポートでは書き込みができませんでした。
そこで、ターミナルで以下のコマンドを実行し、M5Atom S3 Liteに対応するUSBポートを手動で指定しました。
ls /dev/cu.*
問題2:シリアル通信の確認
ビルド後、vscode上でシリアル通信が確認できませんでした。
解決策として、platformio.iniファイルに以下の設定を追加しました。
[env:m5stack-atoms3]
platform = espressif32
board = m5stack-atoms3
framework = arduino
build_flags =
-DARDUINO_USB_CDC_ON_BOOT=1 #追加
monitor_speed = 115200 #追加
lib_deps =
m5stack/M5Unified@^0.1.16
fastled/FastLED@^3.7.0
m5stack/M5AtomS3@^1.0.0
ポイント:
`-DARDUINO_USB_CDC_ON_BOOT=1`: 起動時にUSB CDCを有効にする
`monitor_speed = 115200`: シリアルモニタの速度を設定
動作確認
以下のソースコードでLチカとシリアル出力の確認を行いました。
#include <M5AtomS3.h>
void setup() {
Serial.begin(115200); // シリアル通信の開始
while (!Serial) { ; } // シリアル通信の準備ができるまで待つ
AtomS3.begin(true); // Init M5AtomS3Lite.
AtomS3.dis.setBrightness(100);
Serial.println("Setup complete");
}
void loop() {
Serial.println("LED Color: Red");
AtomS3.dis.drawpix(0xff0000);
AtomS3.update();
delay(500);
Serial.println("LED Color: Green");
AtomS3.dis.drawpix(0x00ff00);
AtomS3.update();
delay(500);
Serial.println("LED Color: Blue");
AtomS3.dis.drawpix(0x0000ff);
AtomS3.update();
delay(500);
}
上記の設定とコードで、M5Atom S3 LiteのLチカとシリアル通信が確認できました。
その他:
`platformio.ini`ファイルの設定は環境によって異なる場合があります。
上記はあくまでも一例です。問題解決の参考になれば幸いです。
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