生産性向上について

企業支援や産業振興において生産性向上が叫ばれている。
生産性向上とは何らかの生産的活動において、インプットとそれに対するアウトプットの比率を向上することである。
基本的には戦略レベルではなくオペレーションレベルの課題として位置付けられる。
キャッシュの観点からは生産性向上とはキャッシュの増加を意味するが、問題はその生み出されたキャッシュをどのように活かすかである。
1 設備投資や研究開発に投資する
2 値下げする
3 従業員の給料を増やす
4 役員報酬を増やす
5 貯金する
1、2は生産性向上が戦略レベルにつながる事例であり、3、4、5はオペレーションレベルの事例である。
現実にはどれか一つということではなく、複数の組み合わせになるだろう。ただ、やはり何のために生産性向上に取り組むのか、主眼ははっきり意識していなければならない。
一番言いたいことは、戦略レベルが軌道に乗っていない時に、オペレーションレベルの生産性向上だけに取り組んでも大きな意味はないということだ。

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