データ利活用のすゝめ その3

仕事でデータ分析を始めたことからBIツールのTableauを使うことになり、
なんやかんやでDATA Saberを目指すことになった経緯と
業務でデータ利活用を進めるにあたっての経験談を
ブログに書き綴っていこうと思います。
同じような境遇の人の参考になればという思いと
将来自分が読み返して恥ずかしくなるために書き残します。

なお、ブログの中では話の本筋や事象に対して支障のない範囲で
曖昧化や架空の事柄に置き換えしています。

その1はこちら
https://note.com/shiny_azalea139/n/ne6a7e596972e

その2はこちら
https://note.com/shiny_azalea139/n/n5d0c360b8e8e


Tableauってとても便利だよ

会社から自部門活動(つまりTableauによるデータ利活用)を色々な部門に紹介・展開しなさいと指示された私はまず、今の業務で関わった人や異動前の業務でお世話になっていてデータの扱いに少し長けている人、過去にTableauを触ったことがある知り合いなどを所属や業種を問わず10人程度を目処に集めてゆる〜い説明会を実施することにしました。★
当日は自部門の活動説明はそこそこに、Tableauの実例紹介やその場で実際にVizをイチから作る作業などを多めに見せてみました。すると参加者の関心がとても強く、コレはどうなっているんだとか、こんなことはできるのかとか、どうやったら使える(ライセンスを得られる)のかとか、前向きな質問や意見で時間が足りないくらいの盛況でした。終わった後に「Tableauはとても便利だと思った、使いたいと思った」という意見がとても多かったです。そして中には「とても有用だと思うので、本社の各部門にも是非紹介してほしい」という意見もありました。★
改めてその人に話を聞きにいくと既に本社側にコンタクトを取りはじめていて、トントン拍子に話は進んでいき、地方の田舎者が本社でデータを語るという会が開かれることになりました。

データにドリブンされる

いざ本社で説明すると、ここでも大盛況でした。むしろ事業所で説明した時よりも反応が良かったかも知れません。デモ説明ではちょっと気を利かせて、事前にもらっていた本社でいつも使っているデータを使って即興でVizを作って見せたり、参加者に作ってほしいグラフを聞いてその場で実現したりしました。★
本社では今までデータ処理・分析をエクセルや既存のツールでやっていて、とても大変だったとのこと。それらをTableauによって解決できるかも知れないという期待が膨らんだ様子でした。特に「見たいグラフがすぐ作れる」という体験がとても響いたようです。
また、せっかく本社に来たので昔の知り合いに挨拶がてら会いにいって同じ説明資料を見せると、ここでも興味を持たれ、「海外にある製造拠点でも活かせるんじゃないか?」とも言われました。この時点でTableau活用がどんどん拡がっていくように思えて、とても不思議な感覚を覚えました。将来的にTableauなどを通じてデータドリブン文化が拡がる(根付く)といいなと思っていましたが、いつの間にか自分がデータにドリブンされている(動かされている)状態になっていました。

草の根活動の開始

事業所内の話に戻ります。前回の説明会で、Tableauを使いたい人や操作レベルを上げたい人が見えてきたので、私は社内で勉強会を開くことにしました。色々な部門の人が対象になるので、各部門に参加依頼・承諾を取るのは大変であり、また参加者が参加したくても上司が業務時間と認めてくれない可能性もあったため、敢えて「有志による活動」というスタイルにしました。製造業で言う「QCサークル活動」に近い形です。★
これも当初は10名ほどで開始したのですが、各参加者がさらなる参加希望者を集めてくれてすぐに20名ほどのメンバーとなりました。活動内容としては、各部門で作成したVizの共有や意見交換、操作スキルを上げるためにしていることの共有、ある部門が作りたいVizをみんなで作る(もくもく会のような感じ)など様々です。
そこで気づいたのは、みんなスキルアップ等に悩みながらも相談せずに過ごしていたことです。初心者を抜け出したい、より高度な表現方法を身につけたいという人もいました。もしこの勉強会が参加者のレベル底上げに寄与したり、さらにはユーザーコミュニティのような存在になったらと少し夢見ています。

データの力

今後は社内の報告会等でデータやTableauに関する発表を実施したり、データソースの共有化に向けてIT部門と連携して環境整備に取り組むことを予定しています。

思えば新業務を担当することからデータ分析をすることになり、Tableauを知り、データの重要性と面白さに気づき、データドリブンを広めたいと思うようになり、DATA Saberを志すことになりました。その結果、今は徐々に会社の人たちがデータに注目するようになり、社内Tableauユーザーが増えつつあります。ブログその1から通しで読んだ方(いるのか?)はそんなトントン拍子の話があるか?と思われるかも知れません。自分でも不思議ですがあったんです。「データの力」と書くと非常に胡散臭いですが、でも、そうとしか言えない気がするのです。
ちなみにブログの中で★マークをつけたところが、転機となった事象が起きたポイントです。読み返して頂ければ幸いです。

まだまだ理想には程遠い状況ですが、データドリブンの狼煙は上がったと思います。

最後のまとめ

  • 社内でTableau活用事例報告会を開催しユーザーが徐々に増えていった。

  • Tableau勉強会をQCサークルのような位置付けで開始
    個々の悩みや課題を解決できるようなコミュニティにすることが目標

  • 大なり小なり、みんなデータに困っている。
    だから、動き出せば何かしらの結果は出る。

おわり


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