データ利活用のすゝめ その1

仕事でデータ分析を始めたことからBIツールのTableauを使うことになり、
なんやかんやでDATA Saberを目指すことになった経緯と
業務でデータ利活用を進めるにあたっての経験談を
ブログに書き綴っていこうと思います。
同じような境遇の人の参考になればという思いと
将来自分が読み返して恥ずかしくなるために書き残します。

なお、ブログの中では話の本筋や事象に対して支障のない範囲で
曖昧化や架空の事柄に置き換えしています。


私のスペック(当時)

  • 某メーカーの地方事業所に勤務の技術職(機械系)

  • ITやデータ分析の経験はなし、エクセルマクロは少し触れる程度

  • BIツールも(名前も!)全く知らなかった

突然の業務変更

ある日、社内で発生していた、とある経営課題を解決すべく新規人員が投入されることになり、たまたま自分が選ばれて担当することになりました。その経営課題の内容自体は明確だが解決方法は何も定まっていない状態でした。その課題を改めて整理するには、まずいろいろなデータを収集して見える化する必要があり、とりあえず既存の社内ツールを使ってデータを抽出してマクロで結合しエクセルでグラフ化を試みることにしました。
時間はかかりましたがある程度のデータ量が整ったので、それをエクセル上で集計したり、グラフ化したりしてみました。ところがデータ量が大きすぎて、そこに関数をいろいろ組み込んでしまうとグラフが全く動きません。一つの動作に30秒~1分くらいかかってしまい、見れた物ではありませんでした。

Tableauとの出会い

こんな状態では課題の整理もままならないと途方に暮れた時に、ふと思い出したのが新業務を担当した直後くらいに社内の知り合いからいただいた「そちらの業務ではBIツールを使うかもですね。参考URLを送ります」というメールでした。★
その時は「そんなものも世の中にあるのか」くらいにしか捉えていなかったのですが、紹介されたURLを見たり、さらに自分で検索していくと「これは使えるのでは?」と思えたので、早速管理部門からBIツールのライセンスを供与してもらいました。それが、自分の業務(人生も?)を大きく変えるきっかけとなったTableauとの出会いです。

エクセルが動かずに困っていた自分に、Tableauは素晴らしいアウトプットを出してくれました。

  • データ量がかなり多いのにサクサク動く!!

  • 基本はドラッグ&ドロップで操作できるから、操作が楽!

  • 関数を書かずにこんなに集計してくれるの?!

  • え?もうグラフできちゃった(アプリ開いてから20〜30分後)

  • なんかグラフ、キレイだな・・・

  • グラフ内容の切り替えもすぐできちゃったぞ・・・

会社の偉い人(課題解決の責任者)にもそれを見せてみたところ、私がエクセルでの集計に苦労していることを知っていたので「いいねコレ!」と言ってくれ、お陰で部門としてTableau活用を背中押ししてくれることになりました。★

データ分析の日々

それからというもの、私はデータ利活用やTableauに関連する書籍を読み漁り、わからないながらもViz(Tableauで作るグラフやグラフをまとめたシート)を色々と作りながら、経営課題の整理と解決に向けて注力しました。
私と同僚は時間があればTableauを触ってトライ&エラーすることで徐々にスキルを上げていきました。今考えると不思議なのですが、私たちは操作に関する社外講座を受講したことがないですし、社内で他のユーザーに教えてもらうようなこともほとんどなかったのですが(既存ユーザーがすごく少なかった)、私たちはなぜかどんどんTableau操作が上手くなりました。
それがある意味Tableauの凄さなような気もします。わからなくても触れるし、なぜか出来るようになる。iPhoneに近い気がします。先日あるところで聞いた「アフォーダンス」という言葉で表せることかもしれません。

話を元に戻します。
そんなこんなで独学ながらもある程度のVizを作れるようになった私たちは、徐々に社内でデータ分析担当っぽい扱いをされる機会が増えてきました。今までやろうとしても出来なかったデータ集計やグラフ表現等を私たちが可能にしたこと、またそれにかかるリソース(人・時間)が、今までの認識をひっくり返すような低コスト・短期間でやれるようになったことなどがその理由です。

漠然とした使命感

一方で、社内にて一般的に言うデータ分析がほとんど浸透していないこと、分析するときにはエクセルで集計表を作るのが当たり前の文化に対して、私は懸念を持ち始めました。データを活用して、分析をして、できればビジュアライゼーションも実施して、データに基づいた判断とアクションをもっともっと促進すべきと思い始めたのです。
データは社内でもっと活用されるべきだと思い始めた私は、漠然とですが何か動き出さなければと考えるようになりました。データで判断することはとても意味のあることであり、データ分析できる人が増えることは会社や業務を抜本的に改善・革新することができるのではないかという思惑・使命感だったように思います。

何かしなければ、でもどうすれば?という自問の日々が始まりました。

次回に続く。

ここまでのまとめ

  • 業務で今まで経験のないデータ分析することになったが、早期にTableauに出会えたため、比較的早い段階で成果を出すことができた。

  • Tableauに過剰な期待や猜疑心がなかったので、Tableauの良さを素直に享受できた。また、自分たちの独学でもある程度操作できるようになった。

  • データの重要性に自ずと気づくことができた。しかしそれを他者に展開する術がすぐには見つからなかった。

その2
https://note.com/shiny_azalea139/n/n5d0c360b8e8e


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