「リーガルバトル」の衝撃――なぜ暇空茜氏に「保守」は叩き潰されるのか
暇空氏と保守派の敵は一致する
フェミニストの仁藤夢乃氏が代表を務める一般社団法人「Colabo」の若年被害女性支援事業に対し、東京都との委託契約をめぐる会計に不審な点があるとして、東京都への情報開示請求や住民監査請求、裁判所への住民訴訟を行い、特に約6年ぶりに住民監査請求で勧告が出たということで、一躍有名になった暇空茜氏。
その後も、Colaboと同様の団体であるBONDプロジェクト・若草プロジェクト・ぱっぷすに対しても追及し、また、天皇制廃止を唱える反日活動家・辛淑玉(シンスゴ)氏のりこえねっとや、政治家への「根拠が定かでない情報や私見を織り交ぜた質問」には定評がある東京新聞のエース望月衣塑子氏、日本会議が安倍政権を動かしたという稀代の陰謀論『日本会議の研究』の著者・菅野完氏、などにも矢継ぎ早に訴訟を起こしている。
上記した団体や人物は一口にいって「左派」であり真っ向から対戦する暇空氏に保守の多くは喝采を送りたいだろう。暇空氏が敵とする「ナニカグループ(『HUNTER×HUNTER』の登場人物キルアの妹ナニカから命名)」は「反日と左翼と北朝鮮とツイフェミの集合」というように保守の敵ともろに一致する。
ところが、雑誌ZAITEN2023年03月号に「『Colabo騒動』に熱狂するネトウヨ界隈」を執筆し、ツイッター(現X)上で事実誤認から暇空氏と訴訟沙汰になった「元ネトウヨ」が売りの古谷経衡氏はともかく、暇空氏を絶賛し共闘しようしていたKAZUYA氏は切り捨てられ、経済評論家の渡邉哲也氏はXでの軽率な発言から謝罪に追い込まれた。
また、対立はまったくしてないものの、百田尚樹氏や有本香氏のネット番組に暇空氏が電話取材を受けたさいも、いまひとつ会話がかみ合わなかった。それはともかく、暇空氏と保守派は共闘できるにもかかわらず、結果的に暇空氏から肘鉄を食らうのはなぜか、というのが本稿のテーマである。
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