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小松未歩の世界を語るnote vol.12-エッセイ「ふたりの願い、発売から20年」-

こんばんは、kazuです。
しばらく歌詞の魅力シリーズが続いたので、今週はエッセイを書きます。

本日3月19日で、小松未歩さんの18枚目のシングル「ふたりの願い」(2003年3月19日発売)が発売されてからちょうど20年が経ちました。
個人的にですが、この曲からボーカルが完全に後期のふわっとした歌い方になったと感じています。
前作のシングル「mysterious love」でも初期と比べると、柔らかいボーカルにはなりましたが、それでも所々には無機質で冷たい部分が残っていたように思います。

小松未歩さんはダブルトラックというレコーディング方式をデビューから採用しており、初期の頃はボーカルにも勢いがある分、より無機質で冷たい印象を受けます。それが小松未歩節の効いた独特の詞やメロディと相まって、彼女の魅力となっていたのではないかと考えています。それが2000年頃を境に曲調が大人しくなり、優しい響きを意識したボーカルに変わっていきました。

私は2000年〜2002年を活動中期だとしているのですが、ちょうどその頃が先ほど書いた「優しい響きを意識したボーカル」の時期で、またそれが素敵なんですよね。特に2001年発売の「愛の唄」は、その頃のボーカルとしては個人的に一番好きです。例えるなら、春先の季節にそよぐ暖かい風を感じるような声ですかね。

そして、今回のエッセイで紹介している「ふたりの願い」では、完全に後期の柔らかいボーカルになりました。”歌う”ということに関して、技術や専門的な知識・用語には詳しくないので、どう説明したらいいか迷ったのですが、初期は腹筋を使って、ある程度の声量で声を張り上げて歌うイメージで、後期に関しては胸式呼吸であまり声量を出さずに、でも上手く聴こえるようにプロとして技術を駆使した歌い方をしているイメージです。
このイメージは、私が未歩さんの曲をカラオケで歌うときに感じたことを書いています。ちなみに「ふたりの願い」はサビ歌詞の言葉数が多く、息継ぎをするタイミングが難しいと感じました。

話は少し変わりますが、昨日3月18日は4枚目のシングル「anybody’s game」(1998年3月18日発売)の発売から25年でした。
もしも「ふたりの願い」が1998年に発売されていたら、サウンドもボーカルも全く違ったものになったのでしょう。発売された形の「ふたりの願い」も好きですが、味付けの濃いバンドサウンドに化けた「ふたりの願い」も聴いてみたいなと思ってしまいます。きっと「未来」や「Deep Emotion」のような感じになったのかなと想像してしまいました。

そしていよいよ来週(3月30日)に迫った品川みくさん主催のTwitter企画”小松未歩1曲1時間ラジオ”では、今年発売25周年を迎えた4枚目のシングル「anybody’s game」がテーマです。どんな解釈になるのか分かりませんが、非常に楽しみにしております。気になった方は是非チェックしてみて下さい!

さいごまで読んでくださり、ありがとうございました。

2023.3.19

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