中学受験の自走の難しさ


1.自走の定義

自走と言う言葉の定義が人によって違うと思います。
地方に住んでいて今のように簡単に情報収集ができない時代に、東大・京大を目指して合格した私からすると次のようなイメージです。
志望校に合格するためにやることを考える→志望校にあった参考書を自分で選ぶ→その教材をしっかりやり込み理解する→志望校に合格する(東大、京大を目指す塾がなかった。東進衛星予備校が始まったばかりの時代。)
正直、効率が悪いかったと思います。そもそも地方の小さい市の本屋に置いてある参考書自体の種類も少ないので。
最近の鉄緑に行っている人は、自走しているとは言えないなと思っています。塾の教材をこなして東大に合格できるので。
中学受験ではこんなことできるわけないので、自走の意味合いが違うと思います。いろんな人が書いてあるのを読むと、塾に行って、自分で理解もしくは質問して、言われなくても勉強する姿を自走と考える人が多いのかなと思います。

2.塾の授業で理解できるかどうか

自走するのにまずは塾の授業を理解してこないとできないですね。
これは実力と授業のレベル(クラス)があっていないとまず無理です。
最難関の学校に行くには上位クラスにいないと流石に厳しいですが、上位クラスにいることを目的にして、テストの過去問を解いてズルをしていると、上位クラスに在籍していても授業についていけず、理解ができなくなります。
質問することもなかなか難しいです。何が理解できていないかわからないので、質問することができないはずです。
塾で質問出来ても少しだと思うので、質問して解消するのは不可能に近い気がします。
上位層でなくても、自分の実力にあった授業になってる子は少数派だと思います。

3.宿題をどうやるか

自走のイメージは、自分で解いて、自分で丸付けをして直しまでやることでしょう。
小学生は本当に自分で丸付けをして直しをできるのかがポイントです。賢い子は自分で丸付けしたら、答えを覚えますよね?直しは覚えた答えを書くだけになる可能性が高いです。中間層もたぶん、同じように答えを写すだけになるでしょう。解説も少ないことも多いので、解説を読んで理解するのも難しい気がします。
これが問題かどうかでいくと、問題にならないんはずだす。よほどのことが無い限り、成績は現状維持になっていると思います。最後の入試を見ても、合格者平均点も6〜7割くらいです。みんなが完璧に理解できていたら、もっと点数取れてもおかしくない気がしますが、取れないのはそれなりの勉強しかできていないからかなと思うようになりました。女子最難関コースも灘コースも復習テストの平均点はそこまで高くないので。当然できる子もいますが、そこまで多くないです。
塾で全問解説があるところは動画を活用しましょう。浜学園で言うと、灘猛特訓や日特は全問解説がなくて自宅で全問を復習するのが難しいと思います。その他のテストはほぼ解説があると思います。

4.結局、中学受験の自走とは

つまり、自走と言いながら完璧に仕上げて自走している子供はほぼいないはずで、1人でも勉強をするのが自走と考えればいいんじゃないですかね。親がいなくてもある程度自制心を持って勉強をすること。これができると、中学以降も頑張れるような気がします。これが小学生にとっては1番難しいことのはずなので。

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