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花菱夫妻の退魔帖

今年最初の読了作品はこれ!
昨年、「後宮の烏」でハマった白川紺子さんの新シリーズ!今年続編が出る予定もあるらしいし、既に楽しみ!

今回は大正時代を背景にした、幽霊や怨霊が出てきたりの和風ファンタジーかつミステリー。

面白くて今回も一気に読んでしまった!時代背景やその時代の宗教に関する細かな事情までかなり深く描かれていたり、相変わらず世界観の描写が本当に繊細で丁寧。

日本における歴史的な神道の扱いに関しての事情とか、知らなかったことがいっぱいあったなぁ。興味深かった。

主人公の鈴子はどこか後宮の烏の寿雪とも重なるような部分もあったり、凛としたその姿勢とか、浮かばれずにいる魂たちへ手を差し伸べようとするところとか、色恋のことには無頓着なところとか、愛おしくも勇ましくもあるヒロイン像に惚れちゃう。

夫となった孝冬との関係性も、これから徐々に夫婦としての結びつきだけでなく、それぞれが持つ傷や謎も絡めてさらに深く物語が進んでいく感じで、ホントに先が気になる!

新刊を待つ間はまだまだ未読の白川作品を読み漁るぞー!

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