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イキりの福姫09-雀魂2024春の四半期

雀魂のキャラ「福姫(フージー)」でイキった対戦を振り返っている。初心者向けの技術解説に適した内容なので、いくつかnote記事にしたい。

今回は2024/05/31の牌譜から事例を採集した。

<南2局3本場>

<3巡目>

ツモ3m → 打9p。

33m + 5m + 88m + 11p + 5p + 8p(+ 打9p)+ 23s + 57s

メンツが0個ある。トイツが3個ある。ターツが2個ある。この手牌はサンシャンテンだ(8 -(1 + 1 + 1 + 1 + 1)= 3)。

「配牌にメンツがあればリーチを狙う。字牌から切っていく」と魂天の稚児さんは言った。「メンツがなくとも、3巡目までにリャンメンターツが3個できれば、リーチを狙ってよい」。しかし「配牌にメンツがなければ字牌を残す」とも言った。

リャンメンターツが1個だけで、ツモではメンツを作りにくい。アガるには副露手が必要だろう。喰いタンならアガリの可能性があるものの、23sはタンヤオの片アガリだ。他にも11pのトイツはタンヤオに使えない。

喰いタンを目指すなら、トイツが2個、ターツが2個で、ターツが足りない。孤立牌の5m、5pの周辺牌をツモりたい。しかし「これをアガるんだ!」はご都合主義の考えだ。

<3巡目、打9p後>

上家が打6s → 57sでチー → 打8p。

33m + 5m + 88m + 11p + 5p(+ 打8p)+ 23s + 567s(チー)

メンツが1個ある。トイツが3個ある。ターツが1個ある。この手牌はリャンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1 + 1)= 2)。

喰いタンを目指す場合、11pを除外するのでトイツは2つだ。この手牌はサンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1 + 1)= 2)。

456牌のチーはなかなかできない。愚形ターツを解消できるので、とりあえずチーした。ご都合主義の一発目が来た。

テンパイには最低3巡必要なので、5mや5pよりもトイツやターツの発生機会が少ない(くっつきが弱い)8pを切り、11pを残した。ここでリーチが来て、現物もスジもない場合、1p → 1p → 8m → 8m、と端寄りの数牌トイツを連打して気合オリする。567sはオリる牌の候補にはなりにくいので、チーしてメンツに固定してよい。

<5巡目>

ツモ8m → 打1p。

33m + 5m + 888m(+ 打1p)+ 1p + 5p + 23s + 567s(チー)

メンツが2個ある。トイツが1個ある。ターツが1個ある。この手牌はリャンシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 1 + 1)= 2)。

トイツが暗刻になり、テンパイまで最低2巡だ。ご都合主義の二発目が来た。しかし23sが実質愚形ターツだ。4sはドラなので、他家はまず切ってくれない。

234sが完成しない間は、4mのチー、3mのポンはせず、オリやすくする(そもそも、4mをチー、3mをポンすると、メンツが生まれる代わりに雀頭がなくなり、一進一退の状態だ。チー・ポン・カンであと4枚では、雀頭コンボを作れない)。

自分の手はタンヤオ・ドラ1の2,000点で、アガリを放棄しても損は少ない。

<6巡目、打8s後>

上家が打4s → 23sでチー → 打1p。

ご都合ご都合ご都合~━━━━━━(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)━━━━━━!!

さあテンション上がって参りました。ブログの前の皆さん、ご都合主義の三発目! 6巡目、序盤の終わりにイーシャンテンになってしまうと言う。お盆に叔父さん叔母さんがお小遣いをくれた。500円で駄菓子のコンボを作りに行こう。ワクワクしてきますよね。駄菓子のコンボ、いきますよ~。御覧ください。

33m + 5m + 888m(+ 打1p)+ 5p + 234s(チー)+ 567s(チー)

メンツが3個ある。トイツが1個ある。ターツが0個ある。この手牌はイーシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 2 + 1)= 1)。

まさかのドラが溢れた。愚形ターツの解消もできるのでチーした。

3メンツ+雀頭+2孤立牌で、くっつきイーシャンテン形だ。

<くっつきイーシャンテン形のテンパイの経緯>

牌効率・牌理ツール(開発・運営 第6代天鳳位 タケオしゃん)

→牌記号入力
335888m5p

→牌記号変換
→有効牌を表示する(七対子・国士含まず)
→有効牌をツモった手牌
→「この手牌を牌理で使う」で一手進みます。

この手牌はイーシャンテン。有効牌は10種36枚。孤立牌の5mや5pの周辺牌をツモると、ターツやトイツが生まれてテンパイする。

ツモ → 打 → テンパイの待ち

3m → 5p → カンチャン4m + 単騎5m

4m → 5p → リャンメン36m(2種6枚の亜リャンメン)

5m → 5p → シャンポン33m55m

6m → 5p → リャンメン47m

7m → 5p → カンチャン6m

3p → 5m → カンチャン4p

4p → 5m → リャンメン36p

5p → 5m → シャンポン33m55p
(5p → 3m → カンチャン4mも可)

6p → 5m → リャンメン47p

7p → 5m → カンチャン6p

今回の手牌はくっつきイーシャンテン形の基本形に近い(5mを6m に変えると基本形になる)。ただし孤立牌の5mの周辺に雀頭の33mがあり、335m のカンチャントイツの構造がある。そのため、以下のようにテンパイ形が変化する。

ツモ3m → 原則的には35m のカンチャンターツが発生 → 3335mの多面張に変化

ツモ4m → 原則的には45m のリャンメンターツが発生 → 3345mの亜リャンメンに弱形化

ツモ5p → 55p のトイツが発生し、原則的にはシャンポン33m55p待ち → 335mを 33m、35m のいずれかに選択可

6巡目でイーシャンテン、有効牌が10種36枚(完全イーシャンテン形の2倍強)なら、リーチの平均巡目の9巡目までにテンパイするだろう。ただし、好形テンパイ:愚形テンパイ = 1 : 1 の比率だ。低打点・愚形テンパイ・オリがきかない、の三拍子には進みたくない。

<11巡目>

ツモ6m → 打5pでテンパイ → リャンメン47m待ち。

上家の親は2副露。東・ドラ1・赤1くらいか。序盤から端寄りの数牌がターツ単位で切れており、88sや88pを残した対々和狙いとは考えにくい。

無スジ456牌の5pを1枚押してテンパイに進める。幸い3m、5mは現物。8mはスジで、通れば3巡しのげる。今後、親へのオリには困らない。

対面は2副露。ピンズ混一色が怪しい。南・混一色で3,900点以上。役牌の北・白・中が生牌で、これが当たると満貫放銃だ(いわゆる役・役・混一色)。

ただし染め色のピンズが切れていない間は、テンパイ確率が50パーセントだ。ピンズを1枚押してテンパイに進める。幸い残りはマンズだらけで、ピンズ混一色へのオリには困らない。

さらに私は対面の現物待ちで、他家3人は47mを打って押したりオリたりしてくれそうだ。現物待ちは出アガリしやすく、テンパイに進むのが有利だ。

直後、上家が私に放銃、2,000点(子30符2翻)。

<低打点副露手は押し引きが難しい>

低打点副露手に進むときは、オリに困らないかを考えることだ。

副露と打点その4・押し引き表(自分副露)

nisiさんの押し引き表を参照する。

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表・自分子vs子攻撃

高打点・2副露(対面は南・混一色・役牌の満貫と仮定する)

9巡目

一向聴

2ハン良悪(自分は副露手のくっつきイーシャンテン形。好形テンパイ:愚形テンパイ = 1 : 1 の比率)
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該当のマスは黄緑。ややオリ寄りだ。対面の高打点まで伸びうる混一色に押してもよいかは微妙だ。

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表・自分子vs親攻撃

中打点・2副露(対面は東・ドラ1・赤1程度の30符3ハン(5,800点)と仮定する)

9巡目

一向聴

2ハン良悪(自分は副露手のくっつきイーシャンテン形。好形テンパイ:愚形テンパイ = 1 : 1 の比率)
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該当のマスは黄色。押し、オリともに互角だ。親の中打点らしき副露手には、押してもオリてもよい。

今回は南2局(残り3局)で3位。4位の親とは3,000点差と微差だ。オリても4位に逆転されやすいが、自分は低打点なので点差が広がらない。オリには困らない手牌なので、攻めを欲張りたくない。

終盤近くでテンパイしたため、この後親に無スジを1種類は押すが、2種類目をツモったらオリてもよい。また対面からピンズが溢れ、その後ピンズや役牌をツモったらオリたい。

(本稿終わり)


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