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イキりの福姫14-雀魂2024夏の四半期

雀魂のキャラ「福姫(フージー)」でイキった対戦を振り返っている。初心者向けの技術解説に適した内容なので、いくつかnote記事にしたい。

今回も2024/06/18の牌譜から事例を採集した。副露手をアガった4回目で、これが最後になる。

<南4局1本場>

<点数状況判断>

2位 -200 満貫放銃で3位終局
3位 -5,700 親満貫放銃で4位終局
4位 -11,300 満貫放銃で4位終局

2位 満貫被ツモで2位終局
3位 親満貫被ツモでアガリやめ、2位終局
4位 満貫被ツモで1位+西入

残り2局以下になった場合、点数状況判断を行う。今回は自分が1位だが僅差だ。3位の親に親満貫放銃、または4位に満貫放銃すると4位に落ちて終局だ。放銃はしたくない。

満貫被ツモの場合、2位終局または1位での西入になる。他家にリーチされた場合、オリれば4位落ちはない。西入の場合、全員が25,000点±10,000点付近にいる。30,000点超えが1位終局の条件なので、低打点副露手を連発する持久戦か、リーチの打ち合いによる高打点での一発終局がありうる。

一応1位なので、オリれば詰み筋には入らない。

<1巡目>

ツモ2m → 打東。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

1m + 22m + 8m + 22p + 45p + 8p + 68s + 北 + 白

メンツが0個ある。トイツが2個ある。ターツが2個ある。この手牌はスーシャンテンだ(8 -(1 + 1 + 1 + 1)= 4)。

「配牌にメンツがあればリーチを狙う。字牌から切っていく」と魂天の稚児さんは言った。「メンツがなくとも、3巡目までにリャンメンターツが3個できれば、リーチを狙ってよい」。しかし「配牌にメンツがなければ字牌を残す」とも言った。

この手牌にはリャンメンターツが1個だ。68sはツモ5sでリャンメンターツに変化する。22mにツモ3mでは、22m + 345mになる。さらにツモ3mで223mのリャンメントイツに変化する。22pはツモ3pでリャンメントイツに変化する。他には孤立牌の8mにツモ7m、8pにツモ7pでリャンメンターツが発生だ。

リャンメンターツを生む変化はそれぞれ1種類だ。リーチは打ちにくいだろう。白と北のポンや、喰いタンを狙う。幸いアガリトップの点数状況だ(最安の1,000点をアガれば30,000点超えの1位で終局する)。

<2巡目>

ツモ3p → 打1m。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

22m + 8m + 22p + 345p + 8p + 68s + 北 + 白

メンツが1個ある。トイツが2個ある。ターツが1個ある。この手牌はサンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1)= 3)。

役牌のポンはまだできない。喰いタンの可能性を残すため、1mを見切った。

<3巡目>

ツモ3m → 打3m。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

22m + 8m + 22p + 345p + 8p + 68s + 北 + 白

メンツが1個ある。トイツが2個ある。ターツが1個ある。この手牌はサンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1)= 3)。

223mのリャンメントイツを残すと、2mをポン、4mをチーして1メンツが完成する。その代わり、8m、8p、北、白のいずれかを切ることになる。現状ではターツが足りない。いずれの孤立牌もターツを作りにくいため(北、白はトイツにするしかない)、全て残したかった。

<5巡目>

ツモ8p → 打中。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

22m + 8m + 22p + 345p + 88p + 68s + 北

メンツが1個ある。トイツが3個ある。ターツが1個ある。この手牌はリャンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1 + 1)= 2)。

トイツ+トイツ+トイツ+カンチャンターツで、メンツ化する有効牌が少ない(4種10枚、2m、2p、8p、7s)。ただし22m、22p、88pと端寄りのトイツが揃った。喰いタンを狙えばポンを利用でき、有効牌の少なさを補える。

<7巡目>

ツモ4s → 打6s。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

22m + 22p + 345p + 88p + 34s + 8s + 北

メンツが1個ある。トイツが3個ある。ターツが1個ある。この手牌はリャンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1 + 1)= 2)。

3s、4sを続けてツモり、456牌含みのリャンメンターツが発生した。自風牌の北はまだ孤立牌なので、喰いタン狙いに決める。4メンツ1雀頭の候補は決まったので、68sを落とし、自風牌の北を安全牌候補に残す。2p、8pが4位の対面のスジになっており、ここを残せば4位へのオリには困らない。

<8巡目>

ツモ2m → 打8s。

メンツ→トイツ→ターツの順に手牌を切り分ける。

222m + 22p + 345p + 88p + 34s + 北

メンツが2個ある。トイツが2個ある。ターツが1個ある。この手牌はイーシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 1 + 1 + 1)= 1)。

トイツ+トイツ+リャンメンのイーシャンテン形だ(2メンツ完成型のイーシャンテン形)。有効牌は4種12枚。

門前ではシャンポン待ちテンパイになりやすく、イマイチな形だ。しかし今回は喰いタンを狙う。2つのトイツは端寄りでポンしやすいので、有効牌の少なさを補える。2p、8pのポンを優先したい。25sのチーは当分控えたい。

<9巡目>

対面が打2p → ポン → 打北でテンパイ → リャンメン25s待ち。

1副露でテンパイした。北は生牌だが、他家の役牌にはならない。同じ生牌でも、他家の役牌よりは放銃しにくい。

役牌は白(ポン)、南(ポン)、東が3枚見え。発、中が2枚見え。西と北が生牌だ。4位の対面は役牌でアガれず、混一色にも見えないので、字牌では放銃しないだろう。上家と下家には放銃しうるが、両者とも副露手で1副露だ。テンパイかどうかは判然とせず、こちらもアガリトップなので勝負に出た。

<11巡目>

対面が私に放銃、2,000 + 300点(子30符2翻+1本場の積み棒収入)。31,600点になり、親番を流して1位終局した。

<補足>

トイツ+トイツ+トイツのイーシャンテン形ならば、有効牌は3種6枚で最弱だ。ポンに頼るしかない。しかしトイツ+トイツ+リャンメンならば、有効牌は4種12枚だ。数が倍増し、ツモ、ポン、チーに頼れる。イーシャンテン形の有効牌の多さは大事だ。

門前の3トイツは、3ヘッド〇〇理論でバッチリ対応!“配牌からの”牌効率 第4回~リーチを目指せ!麻雀初心者向け講座!

ゆうせーさんが「門前3ヘッド最弱理論」を説明している。

喰いタンなどの役ありならば、トイツ+トイツ+トイツのイーシャンテン形はポンに頼ってテンパイできる。しかし役がなく、リーチが頼みのとき(門前で手作りするとき)、「トイツ+トイツ+トイツ+2メンツ」のイーシャンテン形はどうしようもない。とりあえずはイーシャンテンを維持するが、リャンメンターツが他に発生したら、「トイツ+トイツ+リャンメン+2メンツ」のイーシャンテン形に変えて有効牌を増やせる。

(本稿終わり)


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