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家に帰ると、美由紀ちゃんがいた。

仕事から帰ると、リビングに美由紀ちゃんがいた。

いつも明るい彼女が、私を見るや「なつめさ~ん。」と言って私に飛びついてきた。まるで 小さな女この様に。

「どうしたの、彼氏となんかあった。」

「・・・。私 彼氏くん…投げ飛ばしちゃいました。」

「投げたって。どうして。」

「私 男の人があんなに自分勝手で、独占欲が強いって知らなかったんです。」

「彼氏くん チョットLINEの返信が遅いと、鬼の様に電話してきて。それに他の同級生と話していると、「あれは誰だ、浮気するな」とか 何か疲れました。」

「今日もマンガサークルの先輩と話していたら、同じように逆切れされて。それで「もう疲れた。別れましょう。」て言ったら 殴られそうになって、それでつい投げちゃいました。」

「それで、君はどうしたいの。」

「私 もういいです。初めて告白されて浮かれていたんです。」

「そうか、ならそうしなさい。」

「じゃあ、今日はご馳走創ろう。お腹いっぱい食べていきなさい。」

「はい、角煮食べたいです。」

「2時間で美味しいものは作れません。却下です。」

「(シュ~~~ン)」

「ここにいると、なんだか落ち着きました。じゃあ なつめさん美味しいグルメフルコースで。」

「わかりました。」

彼女はまだ10代。色々経験して、いい女性になって欲しい。


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