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ニギハヤヒ

こんばんは。
守護神鑑定師の龍月(きみつき)です。
本日はニギハヤヒについてです。

ニギハヤヒ(饒速日)とは、日本を初めに造った国産みの神様だという説やアマテラスオオミカミと同一神だという説、スサノオの子孫であるという説で有名な日本の神様です。

重要な役割を担ってきた神様ですが、日本書記や古事記に詳しい記録がなく、多くの謎に包まれています。

また、日本の神様の中にはお墓として整備されている場合もありますが、ニギハヤヒは埋葬されたというお墓はありません。
しかし、ニギハヤヒの妻がニギハヤヒの遺言の通りに、鳥見の白庭にニギハヤヒの遺品を埋めたと伝えられており、その場所を「鳥見の弓塚」といいます。

☆饒速日命墳墓(奈良県生駒市)
☆真弓塚(奈良県生駒市)

古事記に登場するニギハヤヒは、神武天皇が神武東征した際に、大和地方(現在の奈良県)の豪族であるトミノナガスネビコに仕える神様として登場します。

※神武東征とは、神武天皇が天皇になる前に日向国(現在の宮崎県と鹿児島県)を出発し、奈良盆地とその周辺を統治し、天皇位に就いた説話を意味する言葉です。

気が向けば詳細は後日書こうと思います(笑)

「ニギハヤヒ」の系図・関係のある神様を5柱、ご紹介します。
☆セオリツヒメ
セオリツヒメ(瀬織津姫)は、日本の神話にこそ登場せず、大祓詞の中で登場する神様です。
ニギハヤヒの妻だという説がとても根強く伝えられており、なかにはニギハヤヒとセオリツヒメを一緒に祀る神社もあります。
さらにアマテラスオオミカミの荒魂であるともいわれており、伊勢神宮の内宮(アマテラスオオミカミを祀る社)のうちの別宮「荒祭宮」は、別名・瀬織津姫であることがいくつかの書物に記されています。

☆アマテラスオオミカミ
アマテラスオオミカミ(天照大神)は、日本人の総氏神であり、天皇の先祖にあたる神・皇祖神であると伝えられています。
両親は天地開闢の際に誕生した神代七代のイザナキとイザナミです。
弟にツクヨミとスサノオがおり、スサノオとは「誓約」によって結婚したと解釈する場合もあります。
そしてアマテラスオオミカミの男性の性格はニギハヤヒ、女性の性格はセオリツヒメであるという考え方もあります。

☆スサノオノミコト
スサノオノミコト(素戔男尊)は、前述した通り、アマテラスオオミカミの弟神で、妻はクシナダヒメです。
スサノオノミコトは勇猛さで知られる傍ら、亡くなった母に会いたいと泣きわめき、仕事を断ってしまったこともあります。
しかし、巨大な化け物の生贄になっていた女神を救いだす勇敢さも兼ね備えています。
彼が子・オオクニヌシノミコトとともに建国した出雲王朝から、ニギハヤヒは大和地方(現在の奈良)へ向かったという説もあります。

☆ニニギノミコト
ニニギノミコト(瓊瓊杵命)は、アマテラスオオミカミの孫神で、妻はコノハナサクヤヒメです。
妻との出会いは、父・アメノオシホミミから受けた葦原中国(高天原と黄泉の国の間にある世界)を中心に天下るようにという命がきっかけでした。
その命を実行し、歩み続けていると吾田長屋笠狭岬(現在の野間岬で鹿児島県南さつま市にある)にたどり着き、オオヤマツミの娘である妻と出会います。
オオヤマツミは娘が娶られる前に、自ら娘2名(コノハナサクヤヒメとその姉・イワナガヒメ)を差し出しましたが、ニニギノミコトは容姿が醜かった姉だけを追い返しました。
それに怒かったオオヤマツミは「天孫が岩のように永遠でいられるようにと我が娘を添えたのだが、お前が送り返したことで天孫の寿命は短くなるだろう」と告げました。

※ニニギノミコトに天下りの命を出したのは、アマテラスオオミカミという説もあります。

☆オオモノヌシノカミ
オオモノヌシノカミ(大物主神)は、ニギハヤヒと同一神だという説があります。
ニギハヤヒはさまざまな言い伝え方がなされていますが、出雲王朝出身であることが知られています。
また、オオクニヌシノミコトの子がニギハヤヒで、オオクニヌシノミコトは子とともに大和地方(現在の奈良県)に出陣したと伝えられています。
これが大和に大きな影響力を持ったオオモノヌシノカミと同一神とする由縁です。

ニギハヤヒが祀られている神社
☆藤白神社(和歌山県海南市)
☆籠神社(京都府宮津市)
☆磐船神社(大阪府交野市)

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ニギハヤヒ(饒速日)とは、アマテラスオオミカミと同一神だという説やスサノオの子孫であるという説など多くのいわれがあることで有名な日本の神様だということがお分かりいただけたかと思います。
しかし、謎多き神様でもあります。
ニギハヤヒには多くの有名な神様との関係があり、中でもセオリツヒメとの夫婦説は今やとても有名な話となっています。
腫物の守護(石切神社)・病気平癒(磐船神社)・諸願成就のご利益もありますので、ぜひお祀りされている神社を参拝されてみてはいかがでしょうか。

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