Morning Note 2019.4.19

Butterfly Dance
酒本信太
2019.4.19 (金) 朝


チョウが舞い、蜂が飛ぶ
小さな虫のような胞子のような
何かが、ちらちらと空気中に浮かんでいる
ベランダに出ると、身をあたためる
太陽の光
私は、窓を開けて、ノートを開く
言葉は自らの場所をもとめて
鉛筆の先から、躍り出る
くらしの中で、密かに待ち受けている
こうした、一時を、私は愛でる
味わう
遠く過去と思い込んでいた心持ちや
記憶も、ゆったりとして、窓際のソファーに座って
私と一時をすごす。
私が個体としてこのように放たれてから
蓄積されたすべての時間が
ここに集う。
そして、窓の外には、こことなる
以前のすべての時間が個々を取り巻く
かつて、私はこの一時の休息の味を忘れていたが、今や
毎日、コーヒーとともに、じっくりと味わうようになっている。

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