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第24回 ダンス × 3

こんにちは、stです。

人々のITまわりをサポートしたりITに関することを書いたりしていながら、一方で、年々ITから距離を置く自分がいます。

といっても日々の文章を書くために基本的にペンと紙に戻ることはないでしょうし、今後もこのブログのように毎回すべてをiPhoneだけで書き続けることと思います。
それは僕にとって単にブログを書くツールでしかないからです。

僕にとってはITは自分がラクしたり便利を味わうためのものではないことが多く、そうではなく、ITはそれを使うことでワクワクするような作業ができたり、脳みそ内のクリエイティブなアイデア作業の時間を増やすための補助ツールです。

“便利になること” と “効率化・アイデアアップ化” は微妙に異なります。僕にとっては。

すべてのことは陰と陽でしかないわけです。
例えば生活にクルマがあり便利になることで、一方で人間の脚力・体力は落ちたかもしれません。
AIを使って文章を書くことで、自分自身の文章力は落ちるかもしれません。
パソコンやスマホの多用によって、漢字は読めるのに自分で漢字を書けない(字の細かい部分が曖昧になってる)ことがたまにあります。

まぁその程度ならまだいいでしょう。

しかし、SNSなどをやっていると現実世界では何も生産していないのに何かをやったような気になってしまうこともありますよね。
つまり、パソコンやスマホのみならずいろんなITが日常の当たり前になってしまっている中で、“リアルな何か”や“ある種の精神性”が希薄になりつつあるというのが、個人的な感覚です。
そして、それは意識しないと希薄になっていることにさえ気づかないことも多いです。

かといって、米を炊くのに電気炊飯器を使うのをやめて、薪で火を起こして窯で炊くような生活には戻らないように、ITやスマホやパソコンなしでの生活に戻ることは難しいでしょう。
それでも、「得たもの」と引き換えに、気づかないうちに「何が失われているのか」を考えるとき、いまの僕自身の年齢や環境にとって身近なITやスマホやパソコンがそれほどまでに重要かといえば、“そうではないなあ”というのが、いまの僕です。
大いに活用することはあってもそれが生活や人生の中心になるようなことはない。

自分の好きな小説に登場する街や自然を実際に旅してみたり、バンド仲間とスタジオに入ってセッションしたり、そういうことをもっと増やしていきたいなぁと思うこの数年です。
ただし、スタジオに入れば、録音レベルや音割れを一切気にしないでいいように、最新デジタル技術による32bitフロート録音できるデジタルレコーダーを使ったりします。

同時に、最近では友達へのメールをやめて、紙とペンで手紙を書いて送ることも増えてきました。
旅先からポストカードを送ったり。
いや、旅先で写真を撮ってそれをメールやチャットでメッセージで送るほうがリアルなのかもしれません?!
それは僕には分かりませんし、人それぞれなのでしょうが、僕はできれば手書きの絵葉書を送りたいと思ってます。

それなのに、他人のパソコンライフやスマホライフをサポートしてあげたり、ITやら最新のスマホやガジェットに詳しい自分は何なのだろう?と。

僕の先輩でもあり敬愛する寺山修司が生きていたならなら、きっとこう言うでしょう、
「スマホを捨てよ、街に出よう!」とね。

JUST ROCK IT !!!
また来週!

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