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『弁護士』って何?

私は、木曜日の探究で社内弁護士をしている鎌田千翔さんにお話を聞きました。弁護士というと私は、被告や被害者を守るや相続や離婚問題を解決するという仕事のイメージがありました。
最初に、弁護士の仕事を4つの分類で教えていただきました。
1つ目は、私たちがよく知っている『法律事務所での仕事』です。法律事務所での仕事では、刑事裁判や民事裁判を担当したり一般人や企業の法律相談を受ける仕事だそうです。
2つ目からはあまり知られていないもので2つ目は、『発展途上国で法律を作る仕事』です。明治時代の日本に来た外国人法律専門家のように、海外政府が法律を作るのを支援する仕事というものがあるそうで発展途上国からは日本に法律を作ってほしいとよくお願いされるそうです。日本は敗戦後に様々な国の影響を受けて混ぜて作られているので日本が法律作りの手伝いをするときは日本の法律をベースに作っているんだそうです。
3つ目は、『国やまちに関わる仕事(公務員である弁護士)』です。
外交官として、外国の条約締結の際に交渉する仕事で県庁などで町の決まりごとである条例作りに携わる仕事なんだそうです。
4つ目は、『会社に所属する仕事(企業内弁護士)』です。
鎌田千翔さんがやっている企業内弁護士というのは会社に所属して弁護士として仕事をしていて海外子会社が法令を遵守しているかの監視監督を行ったり新しい製品が世の中に出る前に法律違反していないか公平なものかを確認したり社内のルール作りをしたりする仕事だそうです。他にもAIのモデルを一緒に作る仕事やいろんな立場の人が居る社会の中で会社の活動が法令違反にならないように社内のルール作りをするという仕事があるそうです。
会社の中にはいろんな部署があり、いろんな利害があるので複数の利害を聞きつつ会社の企業活動を公正なものにするためのルール作る仕事をしているそうです。
そして次に、AIに関するルールメイキングについて教えていただきました。
AIは、与える情報に基づき学習してそれに従って判断を行っているのだがもしも、与える情報に誤りや偏りがあった場合に判断が不公平になってしまうため、何の情報を与えるかについての規制が必要になってoutputについて確認する際の指針が必要になるそうです。そのため、差別を助長するAIは社会にとって良くなく何より消費者がそのようなものは買わないように弁護士として会社内のルールを策定していっているそうです。
弁護士というのは、このような仕事だけでなくそれぞれに委員会活動をしていたり交換留学制度の立ち上げをしたり交流イベントの企画運営などを行っているそうです。
そして、千翔さんは弁護士の醍醐味として大きく分けて2つのことを上げていました。1つ目は、何をするにしても法律が関わってきて法律の壁に当たること。2つ目は、仕事の幅の広さ、分野の広さ社会問題を解決できる、法律を知っていることで広く人に貢献できるということだそうです。仕事が幅広くあるため飽きないし毎日が学びの繰り返しなんだと話していました。
法律の社会における重要性、より良い社会を作るためには法律が要になっていると聞きました。
そして最後に、グループでルール作りを学びました。ルールを作るにあたって4つの注意をされました。
①手続きが公平であること
②手段が相当であること
③ルールが明確であること
④ルールが平等であること/立場を入れ替えてもルールを受け入れられるか。
この4つに注意してルール作りをしました。ルールのお題はA町にはカラオケができて深夜にわたり店に人が入るほどカラオケは繁盛していたが近くには塾がありマンションもあって近隣住民は頭を悩ませていてカラオケは近くに2号店を建てるという予定を立てているというものだった。
まず、①~⑤までの役があって私たちは①②④⑤の中から1人になりきってなりきっている人物がどんな風なメリットやデメリット、不満などを持っているかを付箋に書き出すことをしました。書いた後それぞれグループで見せ合ってそれぞれの立場から話し合いをしました。その話し合いをしながらみんなが納得いくようなルールを作っていきました。私たちのグループでは、「子供の勉強時間が減ってる」などの意見に対して『年齢ごとに時間を決める』というルールをつくったり「学習の妨げになる」や「うるさくて子供が泣く」という意見に対して『店の外では静かにし、車のエンジンは必ず止める』などというルールを作りました。
私は、自分たちでルールを作ってみてルールが平等で明確であることというのがとても難しかったです。でもこの授業を通して、法律を考えるということの大変さと弁護士の仕事の種類の多さにとてもビックリしました。そして何より驚いたのは休み時間に聞いた千翔さんが経験したり知っている裁判の中で1番長かったものと短かったものについてで1番長いものだと『5年』逆に、1番短いものだと『2か月』ということを聞き1番短くても2か月はかかるんだと驚きました。

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