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バランスのこととか今までのジャグリングのこととか

こんにちは。金沢大学JMC所属のしんたくです!
バランスが大好きなディアボロプレイヤーです。
Twitterとかで頭にディアボロ乗せている人がいたら、それはほぼ私です。以後、お見知り置きを…
文章書くのが久しぶりなので、拙いことがあったりとか、よくわからないワードが出てきたりとか、もしかしたら、徒然なるままに書くので少し長いかもしれませんが、無理のない範囲で適当に読んでもらえたら幸いです。

基本的には、時系列に沿って書いていこうかなと思います。(私が文章を整理しやすくなるので…!)

1.バランスを始めたきっかけ

これに関しては何回か話してるかもしれませんが、簡単にもう一度話したいと思います。
私が第5回中部学生ジャグリング大会にジュニアで出場した時に、男子個人部門で見た畠田陽広さんという方の演技を見たのがきっかけでした。
(正確には違う演技をされていましたが、参考までにこちらの動画を引用させていただきます…!) 

一つの分野をとことん詰め込んだ演技やバランスの見た目のインパクトが要因だったのかなと思いますが、その後の練習ではディアボロの練習をして、その休憩がてらにバランスの練習をする…という感じで常にジャグリングしてました笑
これが今の自分の大きな転機の一つ目だったと思います。

2.頭を始めたきっかけ

これに関しても何回か話したかもしれませんが、簡単に。バランスを始めて半年の10/1に初めて
頭にディアボロを乗せました。これも実は影響された方がいまして、その方というのが貫井洋介さんという方です。
その方のJJF2017の演技を見たのがきっかけでした。

ヘッドストールもバランスの一種ですが、顔が前を向いている等の性質から、畠田さんのチンバランスを用いた演技とはまた違う印象を受けました…が、とにかく当時は衝撃を受けました!
そして、思いました。

ディアボロも頭に乗せることができるのでは?

そして、今に至ります。
もしかしたら、私のイメージはこっちの人も多いかもしれません…
これが今の自分の大きな転機の二つ目だと思います。

3.ディアボロへの応用

ここから話すのは、自分が普段やっているような技がどのようにできたのか、という感じのことです。技を作りたいって人に参考になると幸いです…!
(私の技を知らない方に向けて、いくつか技動画をのせておきます!)

チンバランスを始めた当初、私はこう思いました。

バランスとディアボロって親和性が低いのでは…?

というのも、ディアボロは回転することが基本なので、静止したものを乗せるバランスと組み合わせるのがとても難しかったのでした。
実際、組み合わせている方もいらっしゃいましたが、とても稀有な存在でした。
しかし、稀有な存在だったからこそ、参考にする方たちを絞ってたくさん動画を見ました。
(最近はSNSも発達してて、参考にできる動画も多いですからね…!)
そんな感じで、このカテゴリーの技術をどうやってディアボロに活用するのか、ということを先駆者の方から学びました。
そこからは、先駆者の方の技を練習していって、いくつかの技を身につけました。

そんなこんなで、バランスを使って初めて組んだルーティンがこれになります↓

とても懐かしい演技ですが、確かトップレベルに緊張してたと思います笑
このルーティンが今の私の転機であり、良い思い出・経験となりました。

そして、冒頭でも話しましたが、この発表会が終わって一か月ほどたったころに、ディアボロを頭に乗せ始めたのでした。
今では、しっくりと頭に乗っていますが、最初はすぐ転がって落ちていっていました…

ある程度、頭に乗るようになったころ、私はこの状態を用いて、技を考え始めました。詳細まではちょっと覚えてないのですが、頭に乗ったディアボロと頭部の間に紐を通して、ヘッドストール状態を保つ「クリニカ」という技は、ヘッドストールを始めて間もないころにできました。
(クリニカという技名は歯間ブラシが由来だったりします…笑)

いや…結局、どうやって思いついたんじゃい!って話になると思うのですが、今やかなりお世話になっている技なのに、不思議と思い出せないのです…。しかし、ディアボロを頭に乗せながら考えるという特異な状態だったからこそ、ディアボロの固定観念を取っ払ったものが考え出せたのかなとも、思っています。今思えば、ものすごく「自然」にひらめいていたと思います。

そして、今までチンバランスの技術のみだったのが、ヘッドストールの技術、そして「クリニカ」という基底も加わることによって、技のレパートリーがかなり増えることとなりました。

それらのレパートリーがどのように増えていったのか、ということなのですが、私が技を考えるときは、このような観点で考え始めるようにしています。

まず、基底となる状態(ヘッドストール状態など)の「どの」特性を活かすのか、という点です。例えば、ヘッドストールを例にして考えますと、
自分は以下の四つの特性が、ヘッドストールという状態を活かすためにあるのではないか、と考えています。

・ピルエット、ターン
・ジャンプ
・クリニカ
・ヘッドロール

(これらはあくまで今現在用いているものではありますが…)
これらの特性は、どれもヘッドストールの不安定性を強調するものや、ディアボロならではの曲面を使ったものとなっています。

次に、その特性を、vertaxや1ディアボロなど、ディアボロのどの分野に取り入れるか、という点を考えます。こうすることで、技をするときのシチュエーションをかなり絞ることができます。

そして、このような準備を整えた後で、ここまで読んでくれた方に申し訳ないくらいざっくりとなってしまうのですが、めっちゃ「自由に」考えます。己の発想力の出番というわけですね…

一応、ある程度の技のコンセプトを考えていると思っています。例えば、

・全く新しい発想の技を考えたい。
・今までの技を延長したような技を考えたい。
・奇想天外な感じの技を考えたい。

などです。
こうやって、技が増えていっているような気がしています。

…というように、形式ばった感じで話してしまいましたが、もちろん、自分のどの技もこのような過程でできたとは思っていません。
正直、その日のコンディション、体調とかもあると思います。もしかしたら、わかってくれる人もいるかもしれませんが、日によっては、頭が冴えているからか、天から降ってくるようにアイデアが出てくることもあります。技を考えるためには、美味しいご飯を食べて、よく寝るのが大事なのかもしれません…(?)

ところで、最初の方に、ディアボロが静止している状態でないと、バランスを応用しにくい、みたいなことを言いましたが、これを逆手にとって、いわゆる「回さない」ディアボロを始めました。日本でも、「回さない」ディアボロをしている方はいましたし、ヨーロッパの方では、このようなディアボロのマニピュレーションが盛んだったりするので(主観です)、いろいろと動画で参考にさせてもらいました。

そして、この分野は、ハンドスティックやディアボロの曲面を活かすことで、本当にバランスと親和性が高いということがわかりました。また、ディアボロには平面もあったり、紐もあったりと、たくさんのエレメントが混在している道具ということも実感しました。これらを組み合わせれば、まだまだ発展させることができそうです…。

…もちろん、現時点であまり伸ばすことができなかった基底も存在します。一時期は、マウスバランスをやっていたり、スティックに磁石をつけてみたり、ラージリングに紐を括り付けてディアボロを操作したりしていました。(興味のある人は、私のtwitterの動画を漁ってみてください笑)
…一方で、生き残った基底たちは、これからも可愛がっていきたいと思います笑

4.ルーティンの話

最後に、ルーティンの話、私のルーティンがどんな感じでできたのか、という話をしたいと思います。皆さんのルーティンづくりの参考になるかはわかりませんが、読んでいただけると幸いです。

今まで、バランス、ストールの分野を用いて作ったルーティンは約20個になります。私のルーティンを見たことがない方に向けて、いくつかお気に入りのルーティンをのせておきます!

ルーティンを作って発表するというのは、一種の工作みたいな感覚があって、私は結構好きです。なので、技も作っていますが、たいていの期間で、ルーティンも同時並行で作っています。

自分はルーティンを作るときは、この曲で作りたいな〜って感じで、曲から入ることがほとんどです。

たぶん、共感してもらえないことではあるのですが、バランスを始めてからある悩みが増えました。それは…

バランスに合う曲がなかなか見つからない!

ということです。

頭にディアボロを乗せている状態というのが、なかなか独特な見た目をしているので、乗せていても、その状態と調和するような曲を探すのにいつも困っているのでした。(もし、いい曲があったら、教えてください笑)

…しかし、それを乗り越えて、曲が決まれば、脳内ルーティン作成タイムが始まります。(もしかしたら、これは共感してくれる人がいるのではないでしょうか?)

基本的には、入れたい技を曲に合わせて、詰め込んで、微調整というおそらくオーソドックスな感じで作っているとは思います。

ただ、ルーティンという形式なので、演出やジャグリング以外の部分も凝りたいな〜、ということで、いつも楽しみながら考えています。

ここからは、具体的な感じで話していきますが、金大祭2022だと、ゴールデンボンバーさんの「女々しくて」でルーティンを作りました。
この曲に決めた理由は、学祭ということで、認知度高くて、盛り上がりそうな曲だったのが一番の要因です。
そして、まず最初に思いついたのが、

頭に乗せながら、サビでダンスする

ということでした…本当に一番最初に思ったのがそれでした…

しかし、「あのサビのダンス」は、何回もはねるので、ヘッドストールの不安定性を強調し、あたかもダンスなのに、技のような振る舞いをすると思ったので、即採用しました。

そのほかも、色々と演出を考えましたが、これが一番、考えた際に印象に残っていたことです。…つまり、何が言いたいのかと言いますと、突発的なひらめきも時には大事ということですね…!
(もちろん、緻密に練ることも大事だと思ってます…!)

そして、最近になるのですが、紅白ジャグリング大会で、演技させていただきました。曲は、世界的に有名な「Gangnam Style」という曲です。実は、これもMVだとサビでダンスするんです。つまり…

サビで頭にディアボロ乗せながらダンスしました。

…ルーティンを本番前に見てくれたJMCの後輩たちは、(…また踊り出した)と思ったかもしれませんね…しかし、衝動が抑えられなかった。

今回は、曲の中で、「オッパンカンナムスタイル」という特徴的なフレーズがあったので、曲に合わせて口パクするという演出も加えたりしました。技をしながら、口パクするのは少し難しかったですが…

こういった創作活動や自己表現はとても楽しいので、これからもルーティンを作って、観客の皆さんを楽しませることができたらな、と思ってます!もっと、精進するぞ…

5.最後に

今、書いてる分で4600文字くらいになりましたが、ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます!そして、アドベントカレンダーを企画してくださったみーさんにはこの場を借りて、感謝申し上げます。
技を作る時にどう思ってるのか、とか普段言語化しないことを書き連ねることができたので、とてもいい機会だったと思います…。

本当に最後ではありますが、本日、12/3に行われた紅白ジャグリング大会の演技動画を公開します!

それでは、2022年もあと少し、皆さん、頑張っていきましょう!

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