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【Ender 5 S1 改造記】その2 ノズルファンの静音化

静音化はファンの交換

FDMのプリンターの音の素と言えば

  1. 各種冷却ファンの音

  2. ステッピングモーターの音

  3. その他の振動音等

ということで、モーター音は制御基板を変えないと解決しないので、DIYでの静音化と言えばファンの交換です。音が気になるファンと言えば、

  1. ノズルの全面についている冷却ファン

  2. ノズルの背面にあるフィラメント冷却ファン

  3. 本体底電源ボックスあたりの冷却ファン

ひとまず一番手を出しやすい、ノズルの冷却ファンから。

静音ファンとコネクタ

そもそも付いているファンのサイズは直径40mm厚さ約10mmの24Vのファン。そして変更する静音ファンと言えば Noctra です。ファンは大きくて厚いほうがより低回転で冷却できます。つまり音が小さくなるということ。なので今回は Noctra 40x20mmと倍の厚さのファンを使います。

さて基盤についているコネクタが非常に特殊で日本であまり売っていない、1.25mm ピッチというサイズ。もともとある端子に続く線をカットして、端子を使う方法もありますが、もとに戻せないのも嫌なので端子も探しました。

ちょうどよいサイズが見つかったのですが、実はこれ、もともとついている結線と左右逆で、使うときは赤線がGND, 黒線が24Vとなっています。なので結線は注意しながら。

更に標準のファンは24V仕様で24Vの電源が供給されますが、Noctra のファンは12V仕様。なので24V→12Vの降圧が必要です。なのでミニ電圧レギュレーターを使って降圧します。

ファンの取付け

カバーを外してファンも外します。どちらも6角レンチ。左右に1本づつ計2本。

ファンは上2本がスペーサーを挟んで直接ノズルのブロックに当たらないようになっていました。

ファンは40mm系の24V 0.1A仕様のもの。Noctra は 12V 0.6Wということは、0.05Aか。降圧と本当は抵抗を入れて上げたいけどひとまず12Vで供給。

ケーブルを裏に配線するために、一旦背面の基盤と冷却ダクトのブロックを外します。左は前から1本、右は後ろから2本 M3のネジを外します。

ここに前のファンのケーブルは外して新しいファンのケーブルを通します。

変圧ケーブルの作成

さて変換ケーブルを作ります。

1.25mmピッチコネクタ → 降圧変換 → ファン というケーブルを作ります。ファンはもともと3pin なのですが、制御用の1ピンは不要。そして Nocton のファンの付属品の中でファンの端子から2本だけ取り出す端子があるので使います。

ひとまず、ファンと基盤の間をこの変換ケーブルで結びます。

これで大丈夫。

カバーの取付け

最後はファンのカバーです。ファンが厚くなってしまって、カバーと干渉してしまうので、間にスペーサーとして埋め込みナットを入れて装着してみました。割といい感じです。

結果は上々

静かになり、見た目も悪くないです。逆に布団とが静かになり、フィラメント冷却用のブロアーファンの音が気になったり、電源付近の音が気になってきたりしています。

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